2023.8.19

 

ナクソス島の風

 

この島の特徴として、風が強いということがあるように思います。

 

ナクソス島全体が風が強いのか、それとも我々のアパートがあるこの地域だけの特徴なのかは知りませんが、風が強い日が多いのです。

 

その風の強さにも、日によってムラがあります。また時間帯によってもムラがあるように思われます。

 

経験則から言うと、日中は海からの強い風が吹き寄せるのですが、日暮れと共に風が穏やかになり、夜間を通して「そよ風」程度か無風状態のことが多いです。そして朝目が覚める頃(6時頃)も風が凪いでいることが多いように思います。

 

朝食を取り終わる10時頃から「あれ?風が出てきたね。」と感じることが多く、日中は一貫して比較的強い風が海から吹き寄せてきます。

 

このように風が強いという特徴は、ウインドサーファーやカイトサーファーにとって恩恵となりますので、我々の居るミクリ・ヴィグラ・ビーチやその近辺のビーチでは、これらのマリン・スポーツを楽しむ人々で賑わう結果となっています。

 

夏休み中の、しかも週末となると、ビーチの賑わいは更に増してきます。

ビーチの沖合には、カイト・サーフィンの色とりどりのカイトが空を舞い、海面にはウインド・サーフィンの帆が滑るように左右に行き交います。

180度の視野の中には、軽く30を超えるサーファーたちが思い思いの方向に滑走していますが、よくもまあ、ぶつかったり、ロープが絡まったりしないものだと感心してしまいます。それほど海は広いということなのでしょう。

 

私たちは、このように込み合ったビーチは好きではないのですが、幸いなことに、我々のアパートのすぐ下のビーチは、ミクリ・ヴィグラ・ビーチの端っこに位置し、ちょっとした岬に隔てられた独立した入り江になっている関係から、一般の観光客はここまではやって来ず、プライベート感のある静かなビーチになっています。

手前が「プライベートビーチ」

 

しかしながら、このビーチでも同じように風が強いので、ここで日光浴するということは、風邪から病み上がったばかりの身体には少々刺激が強すぎて宜しくない気がします。

 

そういう時は、岬の反対(南西)側のビーチに出かけます。

アパートから南西に250mくらい歩くと、岩場のビーチに出られます。

岩場のビーチはあちらです

ここは比較的風が穏やかで、あまり人に知られていないのか、人っ子一人居ないことが多いので、私のお気に入りのビーチとなっています。

滑らかな岩の上にタオルを敷いて日光浴をしていると、とても気持ちが良いのです。

 

 

 

 

我々のアパートからは簡単にビーチに行けますので、ひと風呂浴びる感覚で、朝、昼、夕方と一日3回ビーチに繰り出すことが日課のようになりつつあります。

 

夕方には、西日と風を避けて、部屋の後ろ(南)側にあるバルコニーで夕涼みをしてみました。とても気持ちが良かったです。

 

この時間になるとあれほどいたカイトサーフィンも姿を消します。

 

部屋から西の空を見ると、夕陽がパロス島の山の向こうに沈もうとしていました。

 

やがてとっぷり日が暮れると、パロス島の上に細い三日月が出てきました。

 

岩の上のBBQコーナーにライトが灯ります。
小島の白い教会も僅かにライトアップされているのが判りますか?

こうして、時間の経過とともに変化する景色を楽しんでいます。

 

 

ところで、最近の悩みは料理の献立です。

 

私は肉類は豚肉と鶏肉しか買い置きしていませんので、それらを飽きないように様々な方法で調理するのが大変なのです。

既に自分の得意なレシピはやり尽くしてしまいましたので、クックパッドなどを参考にアイディアを頂戴しようと思うのですが、何しろ旅先ですので持っている調味料の種類にも限りがあり、どうしても作る献立は偏りがちになってしまうのです。

 

そうした中、昨日は一瞬閃いて「冷やし中華」ならぬ「冷やしパスタ」を作ってみました。

 

アルデンテに茹でたパスタを冷水で〆て皿に盛り、そこに豚肉の細切りを「冷しゃぶ」仕立てにしたものと、レタスの千切りをたっぷり乗せて、胡麻ダレで頂くのです。

冷たいパスタと冷しゃぶ豚とシャキシャキのレタスの組み合わせは、意外に美味しいものでした。

 

 

 

今日の朝ご飯は、昨日マンマから差し入れていただいたギリシャ料理をいただくことにしました。

ピーマン(パプリカ)の中にピラフのようなご飯が詰められたものです。

調べてみると、これはYemista(イエミスタ)という料理のようです。

なかなか手の込んだ料理のようで、ピラフの中には挽肉や玉ネギ、マッシュルームの他に、松の実や西洋パセリのような香草やフェタチーズも入っています。

これを刳り抜いたピーマン(パプリカ)の中に詰め込んで、オーブンでじっくり焼き上げてあります。

香草の独特の香りが我々にはちょっと苦手でしたが、ギリシャの伝統的家庭料理の味がしました。

こうした差し入れが時々届くので、マンネリ化した食卓に変化がついて大変助かっています。

 

さあ、今晩のおかずは何にしようかな?