2023.8.18
ナクソス島での中日(なかび)を迎えました
ナクソス島に来てから2週間が経過しました。
前半は発熱騒ぎがあったりして大変でしたが、後半は楽しく元気に過ごし、終わり良ければ総て良しとなれば良いな…と願っています。
我々はレンタカーを借りていませんので、ただただ終日(ひねもす)部屋に居て、料理を作り、窓から景色を眺めながら食事し、ベッドでゴロゴロ昼寝し、気が向けば近くを散策したり、ビーチで泳いだり、日光浴をするという、飽きるくらい(正直飽きてます)単調な日々を送っています。
もともと旅の計画段階から、最後のナクソス島では出来るだけ辺鄙で静かな海に近い場所で、どこにも行かず思いっきり単調な生活を送ってみようというのがコンセプトでしたから、その意味では思った通りの生活が出来ていると言えます。
我々のアパート「Ydreos Studios & Apartments」は、オーナー・Ioannis(イオアニス)と彼のお姉さんとによって所有される5~6棟の建物群から構成されています。
我々の住んでいるのが、いわゆる「母屋」でイオニアスが常駐するレセプションがあります。この母屋には、10室位のゲストルームがあるようで、全室海側に面していますが、グランドフロアの部屋からは海は殆ど見えないと思います。ただ、目の前に広い芝生がありますので、子供を遊ばせるには打って付けかもしれません。
我々の部屋は、最上階の3部屋のうち、向かって一番右側の部屋です。 海は反対側になります。
ナクソス島広しと謂えども、これほどまでに海に面していて立地の良い場所をどうやって手に入れたのか?とイオアニスに訊いたところ、彼等の祖父がこの土地を購入してアパート経営をはじめ、それを姉弟で相続して今日に至っているとのことでした。
彼等のお爺さんの時代には、今日ほど観光が盛んだったとは思えないのですが、そんな早い時代に観光業に目を付け、アパート経営を始めたお爺さんの先見性の確かさに感心してしまいます。
我々の部屋は、所謂スタジオタイプですので、ベッドが二つ(ダブルとシングル)、バスルームにはシャワーと洗面とトイレ、それにミニキッチンという極めて単純な造りとなっています。
こんなに狭い部屋で生活しながら、特に困ることもないということは、自宅に於いても余計なものはどんどん断捨離してスッキリした生活を送った方が良いということが痛感されます。(それがなかなか捨てられない…。)
また、こんなに狭い部屋で四六時中鼻を突き合わせて生活していても、特に喧嘩をするでもなく一緒に居られるということは、お互いなかなか得難いパートナーであると実感されます。(勝手な旅の計画に付き合わされている女房はたまったもんじゃない…という見方も出来なくはありませんが…。)
ともあれ、朝の散歩のときに撮影した、このアパートの周辺の様子でもご紹介しましょう。
先ずは、アパートの窓からの景色。
白い教会がある島は、Panagia Parthena島というのだそうです。
部屋から右手(南)の眺めです。屋根の下は隣の部屋のバルコニーです。
火山の噴火で山の頂上部が吹き飛んだ形をしています。
バルコニーから下を見ると広い芝生が広がっています。
ビーチは綺麗な砂浜で、泳ぐのに丁度よい入り江になっています。
今朝は風が無かったため、波は大変穏やかでした。
昼間のビーチです。 丁度良い混み具合です。
昼間、海を見ると、沢山のウインドサーフィンやカイトサーフィンが軽快に水面を走っており「あんなに上手に乗りこなせたら気持ちがいいだろうなー!」「若い人はエネルギッシュだなー!」と羨ましく思います。
このビーチはMikri Vigla(ミクリ ヴィグラ)というのですが、ウインドサーフィンやカイトサーフィンの人気ポイントらしいです。
ウオーターバイクと違って、ヴァオン・ヴァオンとうるさい音を立てないので許せます。
私も昔、モルジブでウインドサーフィンに挑戦したことがあったのですが、インストラクターについて学んだのではなく、自己流でチャレンジしてみただけだったせいか、ついにボードの上に立つことすらできず、疲れ果てて断念してしまった苦い思い出があります。それだけに、上手に乗りこなしている人を見ると「凄いなー!」と感心してしまうのです。
以上見てきた砂浜のビーチは半島の南側にあるのですが、反対(北)側のビーチに行ってみると、一転して岩だらけのビーチになります。
私はこっちのビーチの方が好きです。
岩の表面は滑らかで歩きやすく、岩の上に寝転んで日光浴をしているととても気持ちが良いです。
このビーチの周辺には、キャンピングカーが何台か止まっており、長期間の滞在を楽しんでいるようです。
そのうちの1台のオーナーに話しかけてみました。
その男性は、ご夫婦で来ていて、この場所に2か月間滞在するのだそうです。
今日で20日目で、残り未だ40日あると言って笑っていました。(上には上がいるものです!)
彼は12年前にこの土地を買って、毎年夏はここに来てキャンプ生活を楽しんでいるそうです。
他に止まっている2台のキャンピングカーは、友達のだと言っていました。
「いいなー!僕もあなたの友達になりたい!」と言ったら笑っていました。
女房に話したら「あんなに狭いキャンピングカーで2か月も生活するなんて無理!」と即座に却下されてしまいました。
このアパートの部屋だって、そんなに変わりはないと思うんだけどなぁ。