2023.7.21
フタポドケフテデスを作ってみました
私のブログにコメントを入れてくださる奇特な方がおられまして…。
その方はブログネームfumufumuさんと仰る方で、自称ギリシャ・マニア。
ギリシャの津々浦々はもとより、数多あるエーゲ海の島の殆どを踏破したのではないかと思われる猛者です。
fumufumuさんが仰るには、フタポドケフテデスはギリシャのシーフードの中で一押しなんだそう。 ある年のギリシャの長旅で、どのレストランにもそのメニューが無く、結局一度も食べられずに帰国せざるを得なかったことが返す返すも残念であったとブログの中で書かれている程です。
fumufumuさんは、私のブログへのコメントで、『アテネ在住の日本人の方がギリシャ料理に関するブログを書いておられる』と、そのURLまで教えてくださいました。
URLを開くと、タイトル「ギリシャのごはん」のブログに遷移し、フタポドケフテデスのレシピが公開されていました。
そのレシピによると、フタポドケフテデスとは簡単に言えば、タコのミートボール風のことだと判りました。
タコが「フタポド」。 ミートボール状の料理を総称して「ケフテデス」と言うようです。
必要な材料は、
茹でダコ、玉ねぎ、ニンニク、パセリ、オレガノ、卵、パン粉、塩、胡椒、小麦粉、油、レモン、
だそうで、茹でダコをはじめ、殆ど全ての材料が手元にあります。
無いのはパセリ、オレガノだけ。でも、パセリの代わりに新鮮なバジルがあるし、オレガノと同じような香りのエルブ・ド・プロヴァンス(herbes de Provence=プロバンスのハーブ)を持っているので何とかなります。
レシピを頭に叩き込んで、早速調理にとりかかりました。
手順は簡単です。私がいつもハンバーグを作っている時と同じ要領でタネを作ればいいようです。
先ず、良く煮て柔らかくなったタコを包丁で叩いてミンチ状にします。
ここから先は、私のオリジナリティーを発揮して、多少レシピと違う方法で調理しました。
微塵切りにした玉ねぎ、ニンニク、ニンジン、パプリカ、マッシュルーム、茄子を
オリーブオイルで炒めてから冷まします。炒めるときにエルブ・ド・プロヴァンスと顆粒だし、白ワインを加えました。(A)
パン粉の代わりに食パンを賽の目に刻んで牛乳で浸し、玉子とヨーグルトを加え、そこに冷めた(A)を加え、手で良く捏ねます。纏まりを良くするために片栗粉を少々加えました。
これをスプーンで丸め、小麦粉を纏わせて、熱したオイルで焼き上げれば、俺流フタポドケフテデスの出来上がりです。
本当は、もっと沢山のオイルで泳がすように揚げるべきだと思うのですが、フライトの重量制限の関係で、次の移動までは何とか今あるオイルで凌ぎたいという事情があったために、オイルを節約し、揚げるというよりは焼くというイメージになってしまったのが残念なところです。
お味は、タコの歯応えが残っていて、我ながらなかなか美味しい出来栄えでした。
そのままでも十分美味しいのですが、お好みで、マヨネーズ、ケチャップ、和辛子、ポン酢などのソースを絡めて食べると、味変が出来て飽きずに食べられます。
私は、マヨネーズとポン酢を合わせたマヨポンが好きです。
ビールが進みます!
残ったタネをハンバーグ状にして焼き上げ、クロワッサンと一緒に頂いてみました。
頗る旨かったです。
今回は、私のオリジナリティーでレシピを変更してしまいましたし、オイルをケチって揚げるべきところを焼いてしまったので、本当のギリシャ料理のフタポドケフテデスではないんだろうと思います。
次に行くザキントス島では短期滞在のためホテル住まいとなり、基本的にレストランで食事をする機会が増えると思いますので、是非本場のフタポドケフテデスを食べてみたいと思います。
上のイラストは、リヴァディ・ビーチのレストランGerani の壁に描かれていたものです。
ところで、タコとミートボールをGoogle翻訳でギリシャ語に訳すと、χταπόδι と κεφτεδάκι と出てきます。発音を聴くと スタポーズィ ケフテズァーキ というように聴こえる気がします。
ま、ギリシャに長年住んでおられる方が、フタポド ケフテデス と仰るんですから、そう表記するのが正しいのでしょう。 外国語の微妙な発音を日本語で表記するのは難しいですね。