2023.6.29
エーゲ海とイオニア海の島めぐり
今年の夏は、コロナで延び延びとなっていたギリシャ・エーゲ海とイオニア海の島めぐりの旅を実現させます。旅程は68日間と、夏の旅行としては少し短めです。
選んだ島は、エーゲ海に浮かぶアスティパレア島とナクソス島。それにイオニア海に浮かぶザキントス島です。
アスティパレア島を選んだのは、ある人のブログを拝見して、その独特の美しさに魅了されたから。まさに恋愛的出会でした。
ザキントス島は、宮崎駿のアニメ『紅の豚』に出て来る豚(ポルコ)の隠れ家のモデルとなった島として有名で、難破船のある美しい入り江で泳ぐのが私の夢でした。
ナクソス島は、なるべく観光客が少なくて、キレイな海の近くに素朴な白い家があって、毎日海を眺めながらのんびり生活できる場所・・・というイメージにぴったりのアパートが見つかったから決めました。
今回の飛行機はカタール航空。5つ星エアラインに認定されていてエミレーツ、エトハドと並んで「中東の御三家」と言われる航空会社です。チケット代が安いのと、中東での乗り継ぎが休憩になって体力的に楽なので、最近はこれらの航空会社のチケットを購入することが多いです。
6月29日、いよいよ待ちに待った出発の日です。
甥っ子の家に「転居届」を出させてもらって、郵便物の転送手続きを済ませ、お隣さんに郵便受けのDMや投込みチラシ等の回収と観葉植物のお世話、それに留守中の我が家の見守りとゴミ当番スキップのお願いも済ませました。
因みに、植木への水遣りは、マイコン制御の自動散水装置を自作し、毎朝3分間散水できるようにセットしました。
今回は羽田空港発なので、新しく出来た新宿・歌舞伎町のバスターミナルから出る空港バスを利用しました。片道1,300円で楽に行けるので、西武新宿線沿線に住む我々にとっては、南口のバスタより近くて便利で助かります。
最初のフライトは、マレーシア航空とのコードシェア便で、クアラルンプールでのトランジットとなります。
次のフライトは、カタールのドーハでのトランジットとなります。
3回目のフライトで漸くアテネ到着です。
フライトの合計時間は19時間30分。
乗り継ぎの時間を含めると24時間45分の長旅です。
乗継が多いと困るのは、飛行機に乗るたびに食事が出てきて、意地汚い私は全てを口にしてしまうため、食べ過ぎ飲み過ぎでホアグラ状態になってしまうことです。
三回の乗り継ぎで出されたお食事と飲み物。
事件発生!
もともとドーハでの乗り継ぎ時間が1時間30分しかなく、忙しないなーと思っていたのですが、この便が40分以上遅延してしまいました。
アテネへの乗り継ぎ便に乗り遅れてしまうのではないかと心配してドーハ空港に着くと、カタール航空の制服を着た係の女性が我々を出迎えてくれ、一緒にアテネ便の搭乗口までダッシュで案内してくれました。頼りになるお姉さん(移動列車内)
ドーハ空港はものすごく大きな空港で、延々と動く歩道を通り、パスポート・コントロールを優先通過させてもらい、ターミナル間の移動列車に乗り、更に延々と歩いて漸くアテネ便の搭乗ゲートに到着しました。 まさに滑り込みセーフでした。
彼女の助けなしでは、到底間に合わず、乗り遅れてしまったに違いありません。
ヤレヤレ! 助かったゼイ!
ところがこの時、事件が発生していたのです!
我々人間様の方は何とか間に合ったのですが、荷物は間に合わなかったのです!
我々がアテネについて、バゲッジ・クレームで荷物が出て来るのを待っていると、場内アナウンスで我々の名前が呼ばれました。
近くのLost and found(遺失物係)のカウンターに行くと、我々の荷物は未だドーハ空港に置いてけ堀になっていて、アテネに着くのは明日の朝6時半になるということです。
こういうトラブルが大好きな私は、アドレナリン全開でスッタモンダと遣り取りした結果、明日の朝、アスティパレア島に発つ前にこのカウンターに来て荷物を受け取る。必要な身の回り品は一人50ユーロまで補償する。ということで決着しました。
アテネの宿は、空港から車で10分位のアパートで、オーナー夫人が空港まで迎えに来てくれていました。
彼女に頼んで、アパートの近くの洋品店に寄ってもらい、着替えのTシャツや下着類を購入しました。オーナー夫人が気を利かせてくれたのか、その洋品店は「しまむら」を2ランク落としたような安売りの店で、二人分で25ユーロにしかなりませんでした。パジャマやアメニティー類は機内で貰ったものを持っていましたので、実のところ大した支障はありませんでした。
このアパートは、ベッドルームが3つもある広い一軒家で、我が家と同じように別々の寝室に寝ることが出来、お陰で熟睡することが出来ました。
翌日、空港のロスト&ファウンドのカウンターに行くと、係の女性がニッコリ笑って我々の荷物を渡してくれました。 良かったー!
カウンターの周りには、おびただしい数の迷子になった荷物が無造作に置かれていました。 恐ろしや、ロスバゲ!
こうしてアテネまでは何とか無事?に辿り着きました。
いよいよアスティパレア島に向かいます。
恋人に会う時のようにワクワク・ドキドキします。
こういう高揚感は久しぶりです。
アスティパレア島の記事は次回に。