2023.5.27


お爺さんは那須で湯治三昧

お婆さんは友達とハワイへ

 

2月末に帰って来たばかりだというのに、よほどハワイが気に入ったらしく、「友達とまたハワイに行きたい!」と家内が言い出したのは、今年の3月、彼女の誕生日が近づいた頃でした。

 

そして昨日(5/26)、家内は友達と連れ立って嬉しそうに出かけていきました。

 

家内が留守の間、一人で家にいるのも面白くないので、長年の夢であった「自炊の湯治生活」を体験してみることにしました。

出来るだけ鄙びた温泉で、廃校のような古い木造の宿は無いものかと色々探した結果、ようやく奥那須温泉郷に《北温泉》という古い湯治場があることを見つけました。  バス・トイレ付きの部屋でないとダメな家内と一緒では絶対に行けない宿なので、今回はまたとないチャンスなのです。

 

この温泉宿は元々は下野(シモツケ)の国・黒羽藩の大名・大関家の別荘(湯治場)だったものを、湯前神社の神主であった熊谷家が譲り受け今日に至っているとのことです。

江戸時代の安政年間に建てられた建物と、明治、昭和の時代に建て増しされた建物とが複雑に繋ぎ合わされた巨大な一軒宿だそうで、期待が昂まります。

 

 

 

東北自動車道を那須インターで降りて、ひたすら県道17号線を北上すると、やがて《北温泉》の標識が見えてきました。

北温泉の標識

 

駒止の滝 観瀑台の駐車場

 

ここで大きな誤算があったことに気が付きました!

 

北温泉は、この駐車場から徒歩で急な坂道を400m程下った先にあるのです。
今回私は、例によって自炊用の食材や調味料を大きなスーツケースにシコタマ詰め込んで持参してきたのですが、帰りの登り坂を考えると、最低限必要な着替えとパソコンと生鮮食料品のみに絞り込んで運び、残りは車の中に置いていかざるを得ませんでした。(どうしても必要なものがあったら、また取りに来ればいいのですから。)

 

北温泉へはここから徒歩

 

日帰り入浴もやっているようです

 

車は進入禁止!

 

普通車でこのカーブは厳しいかも

 

細くて急なヘアピンカーブ

 

茶臼岳にも歩いていける?

 

お! 建物が見えてきたぞ!

 

うん、なかなか良い感じだ!

 

期待通りの鄙びた感!

 

苔むした石段を上がって入り口を開けると、そこには江戸時代にタイムスリップしたような世界が広がっていました!  江戸時代の匂いもします!

奥が帳場(レセプション)です。

 

ここは映画「テルマエ・ロマエ」のロケ地にもなった温泉として温泉マニアの間では有名なんだそうです。館内には撮影当時の写真が何枚も貼られていました。

 

館内は古色蒼然とした造りで、まるで古民家博物館のよう。

帳場の横の売店

 

宿泊者用ラウンジ

 

宿泊者用ライブラリー

 

廊下には古道具の展示が

 

こちらが安政時代の建物

 

軋む廊下を進みます。

 

私の部屋の入口です

 

室内は小ざっぱりと改装済み

 

この湯治場で、自炊をしながら4泊する計画です。

温泉や館内探検の様子はまた次回に。