2023.2.6

 

Marriott Vacation Club 

販売説明会の顛末

 

セールス担当の女性スタッフのお名前はCさん。

名刺には"Sales Executive"の肩書があります。

なかなかの"遣り手"とお見受けしました。 相手にとって不足なし!です。

真剣に説明を聞く私

 

Cさんの説明内容を掻い摘んで要約すると次の通りでした。

①Marriott Vacation Club のメンバー会員は全国に62万組、そのうち日本人は

12,000組おられます。その99%がこの説明会で即決で購入を決められた方です。

しかも当クラブのメンバー会員になるには、ここで契約する以外なく、日本に帰ってからよく考えて契約するということはできません。

②当クラブは、宿泊日数を購入する所謂タイムシェア制ではなく、オーナーポイントを1,000ポイント以上購入いただき、そのポイントの中で好きな時にお好きな部屋にお好きな期間宿泊いただくシステムです。宿泊に必要なポイント数は時期や施設によって異なります。沢山のポイントを購入すればより人気の高い施設により長期間ご滞在いただけるわけです。

③今回契約いただくと素晴らしい特典が沢山提供されます。仮に1,000ポイントを購入いただいた場合の値段は、$16,400(2,132,000円)ですが、入会時のディスカウントとして5%、更に日本の方には円安を考慮してプラス5%のディスカウントを提供します。即ち、1,000ポイントの価格が$14,760(1,918,800円)になります。

加えて、今回ご契約いただくと、2,000ポイントを差し上げます。この2,000ポイントを金額に換算すると、約$6,000(780,000円)分の価値があります。即ち、実質的に購入代金が1,138,800円に割引されることとなります。

(もし2,000ポイントは不要でその分ディスカウントを希望されるなら、更に5%$820(106,600円)のディスカウントをいたします。しかしポイントで受け取られた方がはるかにお得ですよ。)

④1,000ポイント購入した場合、このMarriott's Ko Olina Beach Club のスタジオタイプ・Seaviewの部屋であれば、時期にもよりますが3泊で885ポイント程度ですので、ハワイカイの家に長期滞在してここには3泊位で十分という矢野様の旅行スタイルにはちょうど良いかと思われます。

もし、フランスやスペインなどヨーロッパの長期滞在旅行に系列のリゾート施設での宿泊を組み込まれる場合は、必要なポイント数がもっと少なくて済みますので、より長い日数の宿泊も可能かと思われます。

⑤1,000ポイントを購入された場合は購入代金$14,760のほかに、管理費$684と

年会費$230、合計で$914(118,820円)が毎年必要となります。

 

一連の説明を聞き、私の第一印象は『エッ、200万円以下でメンバーになれるの?! 思ったより安いなー!』というものでした。

 

ただ、施設に飽きてしまったり、肉体的に旅行が億劫になった時に、毎年の管理費+年会費=12万円の負担が重く感じるようになるのではないかという懸念がありました。

 

しかし、Cさんは次のように私を説得にかかります。

⑥当会の会員資格は永代会員資格です。矢野様一代限りの資格ではなく、お子様やお孫様にも相続という形で権利を継承していただくことが可能です。相続手続きの費用は10万円程度です。会員権の相続税評価額は極めて低いので実質的に相続税はかかりません。お子様が米国にお住まいになっておられるのであれば、マリオットの施設は米国に多いため、大変喜ばれると思いますよ。生前贈与の一環としてお考えになれば安いものです。

⑦またご自身で旅行をされない場合は、ポイントを利用してお部屋を押さえ、それをAirbnbなどで第三者に貸し出すという手もあります。そうすれば、人気のあるここKo Olina Beach Club の場合などすぐに希望者が現れ、1泊6万円としても3泊分で18万円の収入を得られます。そうすれば、年会費+管理費の12万円などはすぐに回収できてしまいますよ。

 

成程!一々理に適っていて説得力があります。

私としては大いに気持ちが傾き、購入してもいいかな…という気になってきました。

 

しかし、ここで勢いに押されて即決してしまうのは危険です。

『チョット頭を冷やして考える時間を下さい。1時間ほど席を外して家内とも相談し、

15:30にここに戻ってきます。もし購入する場合、それからでも契約手続きは時間的に可能ですよね。』

と頼んで一時中断し、プールサイドで簡単な食事をしながら家内と相談することにしました。

 

売店でサンドイッチや寿司を購入していると、来るときのバスでご一緒だったTさんご夫妻とバッタリお会いしました。

「どうされましたか?」とお聞きすると「我々は断りました。」と仰います。

「我々は現在検討中なんです。いろいろ情報交換させていただけませんか?」

とお願いして、プールサイドで食事しながらお話を伺うことが出来ました。

感じの良いTさんご夫妻

 

関西から来られたTさんは既にヒルトンのリゾート会員権を持っておられ、「ヒルトンと比較するとマリオットの施設の方がずっと良い。もし自分がヒルトンを持っていなかったらこっちを買ったであろう。」とのお話でした。Tさんご夫妻は会員権を上手に利用されて、毎年ハワイ旅行を楽しんでおられるようでした。
Tさんが仰るには「すぐに契約しない方が良いですよ。もっと粘って更なるディスカウントや特典を交渉してみたらいかがですか。」とのこと。さすが関西人!いいアドバイスをいただきました!

 

家内の意見は聞くまでもなく大賛成。「タマにはこういうゴージャスなリゾートで優雅に過ごしてみたいワ。」と言います。

 

この時点で私の気持ちは「よし。思い切って購入しちゃおう!」と腹が決まりました。

 

約束の時間に、わざと浮かない顔をしてCさんのオフィスに戻ると、Cさんは「ダメですか…?」と訊きます。「私の顔にダメって書いてありますか?」と言いながら、

ボソッと「購入しようかと思いますが…」というと、Cさんの顔がパッと明るくなり、「それではすぐに契約担当者を呼んできます。」と言って席を立とうとします。私は「いや、正直決めかねている段階なんです。今一段のディスカウントか特典を提示して、背中を押してもらえませんか?」と言ってみましたが、Cさんは「今回私が提示した条件が最大のもので、どんな上司が出てきてもこれ以上の条件は出せません。」とキッパリ仰います。
私は、「本日は説明と質疑応答が長引いて、この施設を全く体験できていません。契約締結を条件に今晩1泊体験宿泊させてもらえませんか?」と食い下がってみました。
Cさんは「体験宿泊ということはできないのですが、今晩遅くまでごゆっくりしていただいて、お好きな時間にワイキキまでのタクシーをご用意させていただくというのでは如何でしょう?」と仰います。

私は「それで結構です。」と回答しました。

いよいよ契約担当者との契約手続きの開始です。

 

 

だいぶ長くなりましたので、ここらで小休止。

続きは次回に。