2022.7.22

 

パラディーゾ散策 & 湖水浴

 

 

ここ二日間は、遠出をせずにゆっくり過ごしました。

二日目の22日には、いつものチアニ公園Parco Cianiとは反対方向のパラディーゾParadiso 方面に歩みを進めてみました。

こちら方面に歩くのはここに来てから初めてなので、新しい発見がいくつもありました。

 

ルガノから隣町パラディーゾまでは、気持ちの良い湖畔の遊歩道が繋がっています。

街並みも途切れることなく繋がっていて、何処が街境なのか分かりません。

 

我々は、日陰のあるペッシーナ通りVia Pessina の商店街を歩くことにしました。

 

 

 

ペッシーナ通りVia Pessina は やがて 歴史あるナッサ通りVia Nassa に繋がります。

 

 

 

 

 

 

 

商店街は、ルガノの街中より、パラディーゾ方面に歩いた方が高級なブランドショップ、宝飾店が多いように感じました。 街の雰囲気も微妙に異なって、ルガノの街は旅行者が多く庶民的な雰囲気で賑わっているのに対して、パラディーゾの街は何処かシットリとした落ち着きが感じられました。  高級ホテルが点在しているせいでしょうか。

 

 

リンカーン大統領に似た銅像がありましたが、全く関係ない方のようです。

どなたなのかは判りませんでした。


 

インターナショナル・オーラック・ホテル International au Lac Historic と
サンタ・マリア・デリ・アンジョリ教会 Chiesa Santa Maria degli Angiori が並んでありました。

 

 

二つの建物の間には、古いケーブルカーの廃線が残っていました。

この階段の上からの眺めも良さそうでしたが、後日に残しておくことにしました。

 

サンタ・マリア・デリ・アンジョリ教会 Chiesa Santa Maria degli Angiori の正面です。

この教会の内部が素晴らしかった!

 

内陣と会堂を隔てる3つのアーチを持つ隔壁があって、そこに圧倒的に大きくて見事なフレスコ画が描かれていました。

ルネッサンス期の画家ベルナルディーノ・ルイーニが1529年に完成させた『情熱と磔刑』です。ルイーニはレオナルド・ダ・ヴィンチの弟子で、一緒に絵画制作をした人物と言われています。

 

この絵は、大きく上下2段に分けた構成で描かれていますが、上段のキリストの生涯の出来事の絵と、下段に大きく描かれた磔刑の絵が、コラボレーションする仕組みとなっているように思います。

すなわち、上段の絵が左上の「ゲッセマネの祈り」から始まり、「キリストの裁判」、 「十字架を運ぶキリスト」と続き、下段の「キリストの磔刑」でクライマックスを迎え、上段の「キリストの埋葬」、 「キリストの脇腹の傷を確認するトマス」、そして 右上の「キリスト昇天」で終わるという構成になっています。

 

上の写真ではよく分からないと思いますので、もう一度この教会を訪れて、細部を拡大した写真を撮って、しっかりと鑑賞し直したいと思います。

 

教会の左側の壁には、同じベルナルディーノ・ルイーニによる、3つに分割されて描かれた「最後の晩餐」がありました。

左の絵に3人、中央の絵にキリストを含む7人、右の絵に3人が描かれています。

キリストの右手にいるヨハネがことさらキリストに寄りかかるように描かれているのが印象的でした。

中央の絵の右端にいる赤い服を着て金貨の入った袋を握りしめているのがユダです。

 

下は、内陣の写真です。

天井に描かれた、神の栄光が太陽の光線のように燦燦と降り注ぐ様が、印象的でした。

 

祭壇の手前の床には、聖職者の墓がいくつもありました。踏まないように気をつけました。

 

身廊脇にも小祭壇がありました。

 

身廊の右側にいくつもの小礼拝堂があり、フレスコ画や絵画、聖人の像が置かれています。

 

 

教会の外には静かな回廊がありました。

 

ラベンダーの香りが強く漂っていました。

 

回廊の壁にもフレスコ画が残っていました。

 

教会の隣に、面白い彫刻のあるGrand Palaceの建物がありました。

 

髭のおじさんが4人同じポーズで、脇の下を抑え、頭を抱えています。

 

その隣には、ルガーノ・アート・カルチャーLugano Arte e Cultura LACの斬新な建物がありました。 この建物の中には、立派なホールやギャラリーがあるようです。

 

 

このように、パラディーゾの街は、興味深い建物で一杯です。

 

 

そんなパラディーゾにも湖水浴をするのにピッタリなポイントを見つけました。

それがこのサインボードの向こう側の湖岸です。

 

 

先客の若い女性が一人、水着姿で横になっていました。 分かりますか?
私も水着で来ていましたので、早速泳いでみました。

水の温度は、冷たすぎず温かすぎず、ちょうどよく気持ちが良いです。

 

直ぐに深くなるので、遠くには行けません。

 

 

 

一見、仲の良い夫婦みたい

 

ここからの景色も美しいです。

 

 

 

 

 

 

その後、緑の木陰が涼しい並木道の続く遊歩道を歩いて、例のジュネーブ風の大噴水まで行き、引き返しました。

 

 

途中に、フランツ・カフカのモニュメントがありました。

微かに1911.8.29~9.4と書かれているように見えるので、1883年生まれのカフカが28歳の頃、この地に滞在したのかもしれません。

私の滞在もモニュメントにならないかしら?

 

 

このドームの中に、アメリカの初代大統領、ジョージ・ワシントンの胸像がありました。 

何故でしょう?

 

 

 

沖に遊泳台のフロートが浮かぶのは、リド・リーヴァ・カッチャLido Riva Cacciaという有料施設です。 「Lido」とは湖岸や海岸の保養地、リゾートを指す言葉です。

 

ベストウエスタン・ホテル・ベルビュー・オーラックBest Western Hotel Bellevue au Lacです。

 

パラディーゾの遊覧船の船着き場です。

 

ホテル・ヴィクトリア・オー ラックHotel Victoria au Lac です。

 

ジュネーブ風大噴水Water jet of Paradisoの横にある小さな公園の像です。

 

 

 

この噴水をじっくり眺めて今日の散策は終わりとしました。

新しい発見が幾つもあって、楽しい散歩でした。

 

こんなジモティーみたいな過ごし方が、私の理想とするところです。