2022.7.1~2
エミレーツでドバイ経由ミラノへ
灼熱の東京を後にして、成田からドバイへ向けて出発しました。
今回選んだのはエミレーツ航空です。
正直なことを言うと、いつものお気に入りのアエロフロートがああいうことになってしまって、次に安いチケットがエミレーツだったのです。
エミレーツは世界トップクラスのキャリアでありながら、何故か料金が安いのです。
しかもビジネスクラスが信じられないほど安いのです。(エコノミーのほぼ2倍程度かな。)
『これは乗らなきゃ損でしょ!』 ということで今回は思い切って奮発しちゃいました。
女房に「ビジネスクラスは年齢制限があって、65歳以上じゃないと乗れないんだよ。」と言ったら、「なにバカなこと言ってんのよ!」と叱られちゃいました。
乗り継ぎだと合計所要時間は長くなりますが、直行便で12時間乗りっ放しで行くより、途中で休憩できた方が肉体的には楽だと私は思うのです。
成田⇔ドバイが約10時間。ドバイ⇔ミラノが約6時間。乗り継ぎ時間が約5時間かかりますが、ビジネスならばなるべく長く乗っていたいし、乗り継ぎ時間も長い方がラウンジでゆっくり寛げて良いように思えるのです。
成田空港は未だ海外に出かける人は少ないとみえて空いていました。
現在は、殆どの国が入国に際してPCR検査の陰性証明やワクチン接種済み証明書の提示を求めなくなったので、チェックインカウンターで提示するのはパスポートのみ。
手続きは非常に簡単に済みました。
残念ながらエミレーツのラウンジはコロナ以来クローズされていて、代わりにJALのサクラ・ラウンジを使うように案内されました。(コロナに名を借りた経費節減だな。)
我ながらさもしいと思うのですが、昼食を控え目にして、フライトの4時間も前に空港に着いて、お腹が空いて倒れそうになりながらサクラ・ラウンジの2階にあるダイニングスペースに直行。 早速生ビールで乾杯して色々なご馳走をいただきました。
ビールサーバーが自動で器用に生ビールを注いでくれます。 泡が理想的な厚さに!
お料理は、カウンターに並んで、スタッフに注文する仕組みになっています。
メニューにあった《牛丼+味噌汁》、それと《ゴルゴンゾーラのショートパスタ》に目が止まって両方を注文。
女房は、和御膳とグリーンサラダを注文。
まだお腹が空いていたので、カレーのハーフサイズと蒸し野菜を追加注文しました。
カレーは香ばしいスパイスが効いていて大変美味しく、宮古島で食べたカレーを思い出させる味でした。たまらずお替わりをしちゃいました。
お酒もずいぶん飲みました。
生ビールで乾杯した後、モエ・シャンドンのシャンパンでまた乾杯。
続いて赤ワイン・・・。 とてもまろやかで飲みやすいワインでございました。
旨そうな日本酒も冷やしてあったのですが、お酒が強くない私は手が出せませんでした。
残念!
妻よ、今日ばかりは心置きなく飲んでおくれ!
一階には軽食コーナーとシャワー室があるらしいのですが、誰もいませんでした。
こうしてシコタマ飲んで食べた後、搭乗時刻が近づいたので、やおら機内へ移動。
ウム、納得の広さじゃ。
可愛いCAさんが、「矢野様、私が担当させていただく○○です。」「お二人で一緒にお写真をお撮りしましょうか?」と言ってくれたので、
「ハイお願いします!」 と一緒にパチリ。 ん?「一緒に」 の意味が違った?
テイクオフの前に、男女で別の中身のアメニティーが配られました。
全てブルガリです。
右から歯磨きセット、髭剃り、ヘアブラシ、リップバーム、オードトワレ、シェービングクリーム、制汗ローション、アフターシェイブローション、ボディーローション、サニタイザー です。
水平飛行に移ると、CAさんが座席に敷布団(マットレス?)を敷きに来てくれました。
暫らくするとメニューが配られ、夜の軽食と、翌日の朝食の注文を聞きに来てくれます。
私は、胃がかなり疲れていたので、簡単なお寿司のセットと日本茶を注文しました。
お寿司はシャリとネタがイマイチでとても美味しいとは言ない代物でした。
家内は、何を間違えたのか、鳥の照焼きと焼ソバのセットを注文してしまったようです。
案の定、殆ど残していました
それでもシャンパンとビールを飲んでいたのは大したもんです。どこまで肝臓が丈夫なの?
映画を見たりしながら、日本時間の夜の12時頃、シートを倒して寝ました。
フルフラットと言っても、シートの継ぎ目の僅かな段差が気になって、思っていたほど寝心地の良いものではありませんでした。
夜は、天井に星が映し出されます。 お台場のヴィーナスフォートみたいです。
「朝食のご用意が出来ました…。」というアナウンスで目が覚めました。
スッキリと良く寝た感があります。 かれこれ5時間くらいはグッスリ寝たようです。
洗面を済ませて席に戻ると、昨日の晩に注文した通り、和定食が運ばれてきました。
正にブロイラー状態でまた食事です。 勧められるがままにクロワッサンまで頂いてしまいました。 食い意地が張っている私です。
お蕎麦はボソボソで不味し!
日本蕎麦以外は結構美味しくて、気が付いたら完食していました。
『我が胃袋よ。おヌシも元気よのぅ!』
やがて現地時間で朝の4時頃、ドバイ空港に着陸しました。
エミレーツ航空はドバイが本拠地です。空港にはエミレーツが沢山駐機していました。
エミレーツのドバイのラウンジは、”さぞかし”と期待していたのですが、ただ広いスペースにソファーとテーブルが沢山並べてあるだけで、期待したほどのゴージャス感は無く、食事の種類もいかにもアラブチックなものが多く、食指の伸びるものは少なく感じました。
エミレーツのファーストクラス常連のSさんのお勧めで、シャワーを浴びに行ってみました。
何とシャワー室はトイレの中に設置されていました。(入口ぐらい分けろよなー!)
シャワーブースはまるで市営スポーツジムのそれみたいな、機能性とデザイン性ゼロのシロモノでした!
係りの男性から、やたら分厚くてデカイ大小のタオルを受け取り、空いているブースに入ります。小さいタオルでも日本のバスタオルくらい。 (これでどうやって体を洗うねん?)
右の台の上に脱いだ衣服を置きます。扉が無いのでシャワーを浴びると飛沫が脱衣スペースまで飛び散って床がビショビショになります。
JALのラウンジだったら個室のシャワーブースに、機能的な化粧台も設置する筈だよなー。
スモークサーモン、チーズ、菜の花のマリネ も旨かった!
こうして何だかんだダラダラと飲んだり食べたりを繰り返しているうちに、乗り継ぎの5時間が過ぎてゆきました。
ドバイ⇒ミラノ間の機材は、Airbus 380の巨大な2階建てジェット機に替わります。
(成田⇒ドバイ間はBoeing 777でした。)
座席のレイアウトは、ボーイングとはかなり違って、窓側1席+中央2席+窓側1席の計4席という贅沢な造りになっていました。 どうやら2階は全てビジネスのようでした。
私としては、このエアバスのレイアウトよりもボーイングの方が好きでした。
シャンパンのウエルカムドリンクに続いて、軽い朝食について何がいいか聞かれました。
私達は既にお腹がはっていたので、クロワッサンとフルーツとヨーグルトだけを注文し、1人前を二人でシェアすることにしました、:
パンも勧められたので、思わず好物のクロワッサンをいただいてしまいました。
クロワッサンは3つも食べてしまいました。
軽食後に、散歩がてら機内の後方にあるバーラウンジに行ってみました。
写真を撮っていたら、このCAさんが「中に入って御覧なさいまし。」と言うではないですか!
「おお、喜んで!」と貴重な写真を撮ってもらいました。
やがて昼食の時間になりました。
「ランチは何にいたしましょうか?」
「ウーン、そうだなー。あまりお腹が空いてないので、前菜は…僕はポタージュスープとサラダ。家内はスモークドサーモンとサラダだけで良いです。 メインは…牛フィレ肉の煮込み。それとデザートはチョコレートのムース。 但しそれぞれ一人前を二人でシェアさせてください。」
とオーダーすると次のようなプレートが運ばれてきました。
≪ 私の ≫ ≪ 家内の ≫
≪肉はウッカリ少し食べちゃいました。≫ ≪チョコムースは少し残しました。≫
どのお料理もなかなか美味しく、ほぼ完食することができました。
こうして飽食で疲れ気味な胃袋をさすりながら横になっていると、飛行機はミラノ空港に無事着陸しました。
エミレーツのビジネスに乗ると、空港からホテルまでの送迎サービスが付いています。
パスポート・コントロールを通過し、バゲッジクレイムで荷物を受け取って、エミレーツの送迎受付カウンターに行って搭乗券を見せると、係の方が 「まもなく運転手がここに参りますので暫らくお待ちください。」と言います。
送迎サービスの規程では、ホテルまでの距離は80kmまで無料となります。
今回私は、マルペンサ空港近くの Hotel Villa Malpensa を予約していたので、僅か1kmの送迎となりました。
空港⇔ミラノ中央駅間は80km圏内なので、ミラノ市内にホテルを取ろうかとも思ったのですが、Villa Malpensa の雰囲気が素敵そうで、『こんなホテルに泊まってみたい』という思いからここに決めた次第です。
ホテルに着いてからの記事は次回に。
我々はここに1泊して、明日は最初の滞在地、ガルダ湖に向かいます。