2022.6.8
西への一人旅 (大津・京都編)
三次のホテル「白鳥荘」を8:30に出発して、大津に着いたのは13:30でした。
途中休憩を挟みましたが、5時間運転してもそれほど疲れを感じなくなってきました。
大津に寄ったのには訳があります。
このドライブ旅行を計画している時に、色々なガイドブックを調べていたら、「かねよ」の《きんし丼》の旨そうな写真が目にとまり、是非食べてみたいと思ったのです。
「かねよ」のレストラン店に着くと、店内は活気がありました。
私はお座敷のテーブル席に通されました。
私は《きんし丼》ではなく、より高い《特上きんし重》を注文しました。
待つこと暫し、いよいよ《特上きんし重》とのご対面です。
出されたお重の大きさが思っていたより小さく、アラッ?っと思いました。
気を取り直して、お重の蓋を開けると、入っていた鰻の小ささに、またアラッ?と思いました。
また気を取り直して、玉子焼きを箸で割ってみようとすると、またアラッ?と思いました。意外と固いのです。
再び気を取り直して玉子焼きを一口食べてみて、またアラッ? 普通の厚焼き玉子じゃん。
なおも気を取り直して鰻を食べてみると、またアラッ? 美味しいことは美味しいのですが、私が下井草の「うな藤」でいつも食べている肉厚でホワッ!とした鰻と比べると、ちょっと違います。(こちらのお店の鰻は、表面がカリッと焼き上げられています。‟ 好み”ですな。)
玉子焼きの下にも鰻が敷かれており、その点は納得でした。
もし次回来るとしたら、玉子焼きのない、鰻だけの「鰻重」を注文しようと思いました。
この日は本店が休みでしたが、素晴らしい庭園のある重厚な邸宅でお食事が出来ます。
せっかく大津に来たので、市内を少しドライブしてみました。
サクッと観光を切り上げ、今日の宿、京都・東山区にある「鴨屋旅館」に向かいました。
一人で寝るだけならこれで十分です。
シャワーを浴びてから、宿の近辺を散歩に出かけました。
17時を過ぎていたので、お寺は全て閉まっていましたが、京都の雰囲気だけ感じられれば十分です。
宿のすぐそばには、「三十三間堂」(蓮華王院)があります。
蓮華王院南大門は車も通り抜けられます。 奥に見える朱色の建物は東大門です。
東大門の前を通り過ぎると、こんな建物がありました。
更に進むと、京都国立博物館の大きな建物が現れました。
博物館の横を東に曲がると、智積院の総門に突き当たります。
智積院の北隣には妙法院の広大な築地塀が続きます。
妙法院の隣に、あたりの風景に溶け込んだ広大な建物がありました。
何かな?と思って覗いてみたら、フォーシーズンズホテルでした。流石です。
更に北に進むと、東山五条の交差点に出ました。
私の古い記憶では、この辺はもっと風情があったと思ったのですが、今は国道1号線の五条バイパスが通り、無惨な姿になってしまっていました。
交差点の角にあった、老舗のうどん屋は閉店していました。開発のせいでしょうか?コロナのせいでしょうか?
交差点の横にある緑に誘われて、大谷本廟の石橋を渡りました。
説明書きによると、親鸞聖人が荼毘に付されたのはこの近くのようです。
大谷本廟の横の、墓地へ続く細い道を清水寺の方に登ってゆきました。
坂を上り詰めると、清水寺の入り口は閉まっており入れませんでした。 お墓の袋小路に迷い込んでしまったようです。
帰りに、「御荼毘所ご案内」という看板が目に入りましたので、寄ってみました。
お墓の中を、案内に従ってクネクネと行くと、薄暗い御荼毘所に着きました。
親鸞聖人はここで荼毘に付されたようです。
夕陽に墓地と寺院のシルエットが印象的でした。
墓地を後にして、鴨川へ降りてみることにしました。
途中、小腹が空いたので、讃式(SANSHIKI)という うどん屋さんに入りました。
10分ほど待つと、美味しそうなきつねうどんが出てきました。
油揚げと天カスが入っているので、キツネとタヌキが同居していることになります。
甘く炊かれたお揚げが美味しく、うどんも腰が強くて旨かったです。
美人の若い女将さんに聞くと、この店はチェーン店ではなく、讃岐出身のご夫婦が始めたここ1軒だけのお店だそうです。 他にもお客さんが結構入っていました。 頑張れ!
鴨川の五条大橋に着くと、もうすっかり夜の帳が降りていました。
京都タワーが美しくライトアップされていました。 京都はどんどん変わってゆきます。
さあ、いよいよ明日は東京の我が家に帰ります。
帰ったら女房に今まで以上に優しくしてあげようと思いました。 何故だろう?
実は、東京に戻る前にもう一度、蒲郡のSさん宅を訪ねることになりました。
奥様がご主人の遺品を整理し始めたところ、旅行の時に着ると良いブランド物のダウンジャケットやパーカーが出てきて、「矢野さんに着ていただけたら嬉しい」との連絡が入ったのです。 Sさんのご主人は小柄な方でしたので、サイズが合うかどうか試着するために立ち寄ることにしたのです。 サイズが合うといいな。
最後まで無事に帰れるよう、安全運転に努めます。