2022.6.2

 

西への一人旅 (厳島神社編)

 

昨晩は疲れから8時半に寝てしまったので、1時半に目が覚めました。しかしあまりに早いのでもう一眠りしたら、2時半に目が覚めました。 十分睡眠をとった感がありましたので起き出して昨日のブログを書き始めました。

 

このゲストハウスの宿泊棟には椅子テーブルの類が無く、狭いカプセルの中で胡坐をかいて膝の上にPCを置いて作業するのはとてもやり辛く、すぐに腰が痛くなります。 外のテラスに行ってみましたが、暗い海からの潮風が寒く、波の音もうるさいし、近くにコンセントもありません。 仕方がないのでトイレの便器に座ってPCを操作しました。

全くゲストの利便性を考慮していないゲストハウスだなーと感じました。

こうして苦労の末に書き上げたのが昨日のブログ記事です。

 

 

 

8時半頃ゲストハウスを後にしました。

明石市内から姫路バイパスに入る頃にトリップメーターが1,000㎞を越えました。

 

よく晴れて絶好のドライブ日和の中、国道2号線姫路バイパスから山陽自動車道に入り、快適なドライブを楽しんでいましたが、岡山に差し掛かる辺りから、睡魔が襲ってきました。
歌を歌ったり、大声を上げたりしながら眠気と戦いましたが、その内、一瞬意識が飛ぶようになってきたため、「これは危ない!」と次のPAで仮眠をとることにしました。

1時間弱寝るとスッキリしました。ついでにブラックコーヒーを買って飲むともう大丈夫です。しっかりと運転を続けることが出来ました。

 

 

宮島口フェリー乗り場に着いたのが13時45分、メーターは1,305㎞でした。

フェリー乗り場の近くの駐車場に車を停め、必要な荷物だけを持って徒歩で厳島へ渡ることにしました。

最初は市営駐車場に行ってみましたが、1日1,000円で、1泊した場合は2,000円になると言います。 「もっと安い所は無いの?」と聞くと、「あっちのパーキングは1日550円だよ。」というので、フェリー乗り場により近い、タイムズ㈱の「JR宮島口駅前駐車場」に停めることにしました。 何事も聞いてみるものです。

 

 

フェリーには3社があるそうですが、厳島神社の大鳥居の前を通るルートのJR西日本宮島フェリーに乗ることにしました。

フェリーの切符売り場に行くと、クレジットカードは使えないが、スイカやパスモなら使えるということでした。料金は何と180円。切符売り場のオジサンも「安いでしょぅ!」と言っていました。

 

すぐに出発するフェリーに飛び乗りました。

 

短い航路ですから、2階のデッキに立って景色を眺めていましたが、厳島神社らしき朱色の建物や赤い大鳥居が見えません。

 

おっかしいなーと思って、隣に立っていた人に聞くと、「今は鳥居は改修工事中で、あの白っぽく覆われているのがそれですよ。」と教えてくれました。

 

ショック!

かなり以前に改修工事中だということは聞いたことがあったのですが、まさか今も工事中とは! 「大鳥居の前を通るフェリーに乗るんだ!」と息巻いていた自分がアホみたいです。

教えられた方を見ると確かに足場で完全に覆われた鳥居らしきものが見え、その後ろに隠れるように低層の地味な建物があるようです。
船が回り込むと、ようやく大鳥居の横に、檜皮葺の厳島神社が姿を現しましたが、屋根のみが目立って、イメージしていたような朱色の荘厳な神社ではありませんでした。

 

厳島のフェリ―着き場

 

 

今晩泊まる厳島のゲストハウスは、港から歩くと20分くらいかかるようなので、若干荷物もあるし、タクシーに乗ることにしました。 観光案内書で聞くと、「この島にはタクシーは1台しかないけん。おればそこに待機しておるんじゃがー。」と言ってわざわざオフィスから出てきて広場を見て、「ああ、ちょうどあそこにおるわ。あのブルーのヤツや。」と教えてくれました。

この島の人は親切な人が多そうです。

 

「ゲストハウス三國屋さんまで。」と言うとすぐに判って、観光客がいる商店街を抜け、住宅街に入ったところで止まりました。 料金は650円でした。

三國屋さんの外観

 

 

三國屋さんは、元造幣局の厚生施設だったお屋敷を改造したもので、建物も庭園もそれは見事なものでビックリしました。

 

オーナーの寺澤さんによると、大蔵省に勤めておられたお父様が退職される時に、ちょうど政府の方針で厚生施設を払い下げる話があり、購入されたのだそう。

 

それにしても、内部の造りは元の趣ある造作を活かしながら、ホスピタリティー溢れる理想的なゲストハウスとして出来上がっています。

エントランス

玄関

玄関ホールの置物・美術品

玄関ホールから2階への階段

広いリビングルーム

清潔なキッチン

2階の廊下

シャワールーム

 

      男子トイレ                女子トイレ   別なのが嬉しい

 

私のドミトリールーム

2段ベッドが二つの4人部屋

お庭からの主屋の眺め

 

何と今日もゲストは私一人だけ。 この広い豪邸を独り占めです。

恐らく、どこの高級ホテルよりもイインジャナイ?!

 

 

チェックインの受付は「みか」さんという若い女性が対応してくれましたが、彼女がまた素晴らしい方で、知的で明るく、この仕事を本当に楽しんでやっている感が溢れていました。

そして今回の私の旅の様子について興味津々で色々質問してこられました。こんなこと初めてです。 聞けば、彼女は中国の大学院で学んでおり、専門は観光学だという。 流石!

 

彼女が地図に印をつけながら教えてくれた色々な情報を基に、早速島内観光に出かけました。

先ずは腹ごしらえです。 ゲストハウスのすぐ向かいにあるお店で「穴子めしセット」をいただきました。 

厨房から穴子を焼く香ばしい匂いが立ち込めてくると、「お待ちどうさまでした。」と写真のようなお盆が出されました。 穴子めしとお吸い物にわらび餅が付いていました。

煮てから焼いた穴子のお味は良いのですが、ご飯の量に比して穴子が少ないように感じました。 もともと穴子は淡白な味ですから・・・。 最後はタレの味が付いたご飯をお吸い物でかき込むようになってしまいました。

わらび餅は、プヨプヨと儚いほどに柔らかく、きな粉とマッチして美味しいものでした。

 

お腹が満たされたので、元気に島内観光巡りを始めました。

その前に、お店に貼ってあったポスターからパチリ。こんなの見たかったなー

 

島は小さいので、教えられた観光スポットを歩いて回っても、2時間ほどで一通り制覇出来ました。  写真を一挙掲載します。

干潮で鳥居まで歩けました

この上から写真を撮りました

島内どこにも鹿がいます

豊国神社の五重塔です。

豊国神社の千畳閣です。

多宝塔です。

 

ここから下の写真は、ゲストハウスの《みか》さんお勧めの「大聖院」境内の建物です。

山門です。

庖丁塚

甍の上に海が一寸見えます

石段の手摺も「摩尼車」

これはひょっとして水子地蔵

この数だけ母親の悲しみが

 

厳島の島内の雰囲気は、なかなか趣があって良いです。

こういう心遣いがニクイ!

 

日帰りや1泊ではなく、せめて1週間滞在したら、この島の本当の良さがもっと判るのではないかと思いました。

 

 

ゲストハウスの立派なキッチンを使ってみたくなったので、お肉屋さんを探して「広島牛のステーキ肉」を購入し、野菜屋さんで「米茄子」と「シイタケ」と「サトウのご飯」を買いました。

明日の朝食用です。 我が家からニンニクをひとかけやハーブ、ワサビなどを持ってきていたのですが、こんなことになるとは思わず、残念なことに車の中に置いてきてしまいました。 

このゲストハウスにも、色々な調味料が有りそうだし、まあ何とかなるでしょう。
明日の朝が楽しみになってきました。

 

明日はいよいよ九州入りです。
Mさんとは夕方レストランで待ち合わせなので、朝食を自炊し、少しゆっくり目にホテルを出ても大丈夫だと思います。

 

追伸: 真夜中にこのブログを書いていると、庭で落ち葉がガサガサいいます。
さては鹿が来たかな? と窓を開けて目を凝らすと、鹿ではありません。白い狸のようです。

煎餅の欠片を投げてやると、すぐに駆け寄って来てカリカリといい音を立てて食べます。

もう一つ、今度は近くに投げて写真を撮りました。 白狸なんてビックリポンです。