2022.4.1

 

ロシアからメールが届いた!

電話もかかって来た!

 

突然ロシア語のメールが届きました。

Уважаемый пассажир!

Информируем Вас, что Ваш рейс SU 261 02.07.2022, вылетающий по маршруту ТОКИО - МОСКВА, отменён.

Для переоформления билетов и специальных услуг на новый рейс, или получения информации по возврату, пожалуйста, обратитесь в контакт-центр.

Приносим Вам свои извинения за причинённые неудобства.

 

件名は、Информация для пассажиров ПАО となっています。

 

これだけではチンプンカンプンですが、差出人のАэрофлотの文字を見てピンときました。

心当たりがあるのです。というか、『お、来たな!』という感じでした。

 

 

 

というのも、話せば長いことながら・・・、今から2年前の2020年の夏、私はギリシャの小さな島に行く計画を立てていました。 それがコロナのお陰でパーとなったのです。

その時予約していたのがアエロフロートのチケットだったのです。

 

「え、何でアエロフロートなんか使うの?」っとお思いになるかもしれませんが、ヨーロッパに行く場合はモスクワ経由が最短距離ですし、途中モスクワでトランジットすると気分転換になって、直行便で行くより身体が楽なんです。それに、最近のアエロフロートは機材もエアバスの新型機を揃えていますし、CAさんもスタイルの良い美人が多いんです。もちろんチケットが安いこともありますが・・・。

 

 

フライトキャンセルになったチケットは3年間有効なバウチャーに替えられました。

昨年は夏も冬も海外には行けませんでしたので、おとなしく日本にいましたが、今年の夏はそろそろ水際対策を緩和する国も出始めたことから、イタリア行きを計画しました。

 

もちろんアエロフロートのバウチャーを利用して予約しましたが、料金が値上がりしていたため、差額の77,000円(2名分)を追徴されてしまいました。

 

ところが2月24日、恐れていたロシアのウクライナ侵攻が勃発し、ロシアに対する経済制裁の一環でロシアの航空機は欧州各国に着陸できなくなり、ロシアもまた自国領空の通過を禁止するなど、航空事情は混乱を極める事態になってしまいました。

 

私はこの時点で、フライトキャンセルは必至だと判断し、ドバイ経由でミラノに飛ぶエミレーツ航空のチケットを手配しました。


 

二重にチケットを購入するのは勇気が要りましたが、アエロフロートのチケットを今の時点で当方からキャンセルすると極めて不利な扱いになるので、フライトがキャンセルされるまで待った方が良いと判断したのです。

 

 

そのアエロフロートからフライトキャンセルの告知メールが届いたのです。

(ロシア語の後に続く英語の文章を読んでその内容が判りました。)

 

 

その翌日には、ロシアからの電話着信がスマホにあり、自動音声のロシア語で一方的に喋り始めました。

チンプンカンプンで全く聞き取れないでいると、次に英語でメッセージが流れ、メールで通知があったのと同じ内容であることが判りました。

 

 

早速アエロフロートのカスタマーサービスに電話すると、繋がるまでに1時間近く待たされましたが、今回払った追加料金は全額クレジットカードに返金され、元の航空券は再びバウチャーに戻し入れられることになりました。

 

 

 

アエロフロート機は今後財政難からメンテナンスが不十分になる心配がありますし、第一、憎きプーチンが治める国の飛行機には乗る気がしないので、チケット代は直ぐに現金で返して貰いたかったのですが、叶いませんでした。

 

バウチャーの有効期限は来年の6月末までで、最後まで使用しなかった場合は現金で返金してくれるとのことですが、それまでアエロフロートが健在であるとはとても思えません

 

カスタマーサービスのオペレーター(日本語の上手いロシア人)にその心配をぶつけてみたところ、笑いながら「アエロフロートは国営会社なので倒産することはありませんよ。」と答えました。 「でも、ロシアがデフォルトしたらどうなるの?」と重ねて訊いたところ、「その場合にはお金が戻らないかもしれませんね。」だって。

 

やっぱり返金は期待出来そうもありません。トホホ・・・

コロナは憎いが、プーチンはもっと憎い!