2021.1.30
下地島(シモジシマ)に行ってみたら…
地元の観光雑誌に掲載されている「たのしマップ」を眺めていたら、伊良部島に隣接する下地島に結構見どころが多そうなことが書いてあるのに気が付きました。 曰く…
渡口(トグチ)の浜: 緩やかな弓上の砂浜が約800m続く海岸で、きめ細かな白砂の
美しさと水の透明度で沖縄県の中でも名高い。
中ノ島ビーチ : 大きな岩が点在する浅瀬には、魚がいっぱい! そんな場所だから、
ビーチエントリーでダイビングしている人をよく見かけます。
通り池 : 通り池は、ダイバーにとって憧れのスポットです。 2つの池は下部で
互いに繋がっており、さらに外海とは地下洞窟で結ばれています。
佐和田の浜 : 日本の渚百選に選定されている。 浅瀬の浜に多数の巨岩が点在し
独特の風景を呈する海岸である。 女子十二楽坊の『輝煌 Glory』の
プロモーションビデオで、岩がゴロゴロとある浅瀬に椅子を置いて
演奏していた場所。
今日は天気が良さそうなので、下地島までドライブしてみることにしました。
「向こうのレストランで昼飯を食べようか…」 「今はマズイんじゃないの?」 「ああ、そうだな。」 ということで、弁当持参ということになりました。 用心が肝要です。
作り置きのハンバーグの種を焼いて、たっぷりのレタスと一緒にトーストに挟んで、ハンバーグサンドの出来上がりです。
下地島は伊良部島とくっついていて地図上では一つの島に見えますが、よく見ると実は複雑に入り組んだ細い入り江によって分断されており、6本の橋で繋がっています。
波打つような美しいカーブを描く伊良部大橋を渡って伊良部島に上陸し、海沿いに左に進むとすぐに「牧山展望台」の案内標識がありましたので行ってみました。
展望台はこんな形をしていました。 冬にこの地方に渡ってくる「サシバ」を模っているそうです。
展望台からは、伊良部大橋と宮古島の美しい景色が見渡せました。
展望台への沿道にピンクの色が濃い桜が開花していました。 寒緋桜だそうです。
更に車を走らせると、「渡口の浜」という標識が出てきます。
「Blue Turtle」というお洒落なカフェの横に車を止めて、ビーチに向かいました。
(親切に車を止めさせていただいたので、お礼にPR。)
ここのビーチで驚くのは、砂のきめ細かさ!
まるで小麦粉の上を歩いているような(歩いたこと無いけど)フワフワの心地良い感触です。
もちろん海水の透明度も抜群です。
歩き心地の良いビーチは、自然と歩みが進みます。
気が付くとずっと先の堤防まで歩いてしまいました。
ここは宮古島全体の中でもトップ1、2を争うベストビートだと思いました。
ここからすぐ先の小さな橋を渡って、難なく下地島に上陸です。
暫らく走ると下地空港の滑走路の端っこらしきフェンスが見えてきます。
そこを回り込むと「中の島海岸」という標識があって、その手前からビーチに降りられます。
このビーチには大きな岩が点在していて、いかにも魚が居そうな雰囲気です。
離岸流を避けてビーチの左側からエントリーして泳いでみました。
(右の写真のポチっとした点は、タコ坊主ではなく私です。)
ゴーグルを着けて海底を覗くと、色とりどりの魚が沢山群れていました。
暫らく泳いだ後、さらに先の「通り池」に行ってみました。
しかしそこはダンプカーが頻りに出入りしている工事中で、おっかないガードマンのオジサンが 「へえれねえヨ!歩いてもダメだァ!」 とトウセンボしていました。
「残念!」ということで、何気なくその先に続く道に沿って車を走らせていくと、右手の柵越しに滑走路が見えるようになってきました。
道の先に、何台も車が止まっていて珍しく屯す人の姿が見られます。
「何だ?何だ?何があるんだ?さては飛行機が着陸するのを見に来ているのかな?」と
車を降りて、柵沿いに歩いてゆくと、左手に海が開けてきました。
その美しさに絶句! 本当に筆舌に尽くし難い美しさで、白から濃いブルーに至るグラデーションがこの世のものとは思えぬほどでした。 ここは絶対に訪れるべきポイントだと思いました。
(私のスマホがバッテリー切れになってしまったので、写真はウエブサイトから拝借しました。)
意図して来た訳ではなかったので、この衝撃的な美しさに、「ここまで足を延ばして良かったー!」とつくづく思いました。
ここは下地空港の滑走路の先端ですが、滑走路が島の中に納まりきらず、先端が島から海に突き出して造成されているのが判ります。
その滑走路をグルッと巡るようにコンクリートの道が整備されていて歩くことが出来ます。
最先端には、誘導灯の設備が桟橋のように長く突き出しています。(もちろん立ち入り禁止です。)
グーグルマップで見ると、ここは「17END」と出てきます。
何だろうと思って調べてみると、JTBの「日本の絶景・感動の瞬間」に次のような説明がありました。
『この滑走路が真北を基準にした時に170度の方角を向いており、その方角から飛行機が滑走路に入ってくることから「17エンド」という名称で呼ばれています。
更に、「ANA Travel & Life」 の説明によると、
『滑走路上の数字は方角を意味しており、真北を360度として時計回りに度数で示しています。一の位の0をとって示すので、真北は36(360度)、真東は09(90度)、真南は18(180度)、真西は27(270度)。』
なんだそうです。つまり下地島空港の滑走路は真南よりも僅かに東を向いていることを示しているのだと分かりました。
下地島空港は元々パイロット養成のための訓練施設として1979年に竣工したそうですが、色々な曲折を経て2019年3月30日から東京(成田)、大阪(関西)、沖縄(那覇)等からの定期便が就航しているようです。
残念ながらコロナ禍の今は運行が停止されているようですので、いくら待っても滑走路に着陸する旅客機の雄姿を見ることは出来ないようです。
今日のドライブはここまでにしました。
もう少し足を延ばせば、女子十二楽坊のプロモーションビデオに登場した「佐和田の浜」に行けたのですが、またの機会に譲ることにしました。
その代わりにと言っては何ですが、この「佐和田の浜」で撮影されたという『輝煌(Glory)』のビデオを載せておきます。 宜しかったらどうぞ。