2020年7月9日

 

大漁だー!

 

今日は、また性懲りもなく、生簀のある堤防のところで釣りをしました。

 

岸壁沿いに糸を垂らすと、ちんまい熱帯魚みたいな縞々の魚が釣れました。

 

大物のミーバイ狙いより、こっちの方が面白いや!ということで、これ専門で釣ることにしました。

エサ取りが激しく、持参した餌(さんまの切り身)が無くなってしまったので、釣った1匹の身を細かく切って餌にして釣りました。

 

1時間半ほどで6匹釣れました。 唐揚げにして食べようと思います。

 

 

ふと生簀の方を見ると、漁師さんが生簀から魚を取り出しているようです。

 

漁師さんに向かって、「見に行ってもいいですかー?」と大声で叫ぶと、「いいですよー!」と答えてくれました。

 

生簀の中には大きな魚が沢山養殖されており、漁師さんはそれを1匹づつ釣り上げていました。知り合いの料理屋さんからの注文で、3匹出荷するのだそうです。

 

魚の名前は沖縄で「ミーバイ」と呼ばれる高級魚で、いわゆるハタの仲間です。

漁師さんは魚の鮮度を保つため、1匹ずつ脳天に穴をあけ、脊髄に太いワイヤーを差し込んで「神経締め」していました。

 

私が、ホースの水道栓を開けたり、針を外すためのペンチを貸してあげたりしてお手伝いをしたところ、なんと漁師さんは「食べてみますか?1匹あげますよ。自分で釣ってごらん。」と言ってくれるではありませんか!

「エ!本当ですか!釣ってみたーい!」と、魚のアラを付けた太い釣り針を生簀に投げ込むと、すぐに勢いよく魚が食いつきました。物凄い強い引きで焦りましたが、何とか素手で引き上げることが出来ました。

「お金を払いますよー!」と言ったのですが漁師さんは「いいから、いいから。」と受け取っていただけませんでした。

 

漁師さんのお名前は「川〇・*#$%&」というブラジル出身の方で、暫しブラジルのコロナの現状やボルソナロ大統領について話をしました。我々から見ると色々問題のある大統領のようですが、彼に言わせると、汚職に手を染めて逮捕されたそれまでの大統領たちに比べると、ボルソナロ氏はよっぽど良い大統領なんだそうです。

 

漁師の「川〇」さんに何度もお礼を言ってお別れし、我が家に飛んで帰って、さっそく魚を捌きました。

 

でっかいミーバイに比べると、私が釣った小魚が貧弱に見えます。

 

魚を捌くのは嫌いじゃないんですが、鱗を剥がす際に飛び散るのが厄介です。

私の捌き方は、頭を落としたのち、内臓を取り出さないまま、背骨と肋骨に沿って身を切り取る方法です。

 

デカ過ぎてとても我々二人では食べきれないので、昨日お近づきになった606号室のFさんにお裾分けすることにしました。

 

手前の大皿がFさんに差し上げる分です。 尻尾に近い部分はバターソテー用にそのまま切らずに差し上げました。

 

ミーバイの刺身の味は、高級魚と言われるだけあって、大変美味しかったです。

白身ですが、他の鯛や平目などよりも歯応えのある食感で、噛むほどにコクのある旨味が口に広がり、適度に脂ものっていて、思わず「うん!旨い!」と唸ってしまいました。

 

頭は兜焼きにして、刺身と一緒に美味しくいただきました。

手前の身は、骨付きの部分なので、唐揚げにします。

奥のアラは、出汁取り用です。

捨てるのは鱗と内臓だけ。 これだけ完璧に食べれば、魚も成仏することでしょう。

 

JAのスーパーで《海ぶどう》を買ってきましたので、お刺身のツマ代わりに食べてみました。

プチプチとした愛おしい食感で、仄かに磯の香りもして、なかなか乙な味わいです。

 

 

ところで、石垣島の崎枝という海岸には「ミーバイ岩」と呼ばれる、自然の芸術作品があるそうです。 だけど、広い岩場の中からこれを探し出すのは至難の業だと思われます。

それにしてもミーバイにそっくり! これが自然に出来たものだとは驚きです