2020年6月5日

 

実は私・・・、この度・・・、 PCR検査 を受けました。

                  ・・・はたしてその結果は?!

 

 

5月3日の昼頃から、何となく熱っぽくて、体温を測ったところ36.7℃でした。

私の平熱は36.3℃なので、ほんの微熱といった程度でしたが、何となく気怠く感じました。

 

ところが夕方から徐々に熱が上がり、翌4日になると38℃を超えるようになり、そのまま5日になっても体温は37.5℃~38.0℃の間を行ったり来たりで、一向に下がる気配がありません。

 

症状は発熱だけで、息苦しさや痰・咳といった呼吸器系の症状は全くありませんでしたが、無症状でも新型コロナウイルスに感染しているケースがあると報じられていることもあり、「念のためPCR検査を受けた方がいいかな?」と思うようになりました。

 

「どこに電話すればよいのかな?」と調べてみると、東京都福祉保健局のHPに「かかりつけ医または新型コロナ受診相談窓口に電話」するようにと記載があったので、私がいつもかかっている東京衛生病院・教会通りクリニックに電話してみました。

 

予約受付の女性は、「発熱のある方は、特別に用意された発熱外来専用のテントで医師の診察を受け、必要アリと判断された場合はその場でPCR検査を受けるが出来ます。今日の午後であれば予約を入れることが出来ますが、いかがしますか?」と言います。

 

私は「今の症状は発熱だけで痰や咳は出ていませんが、5月2日に友人と5名で軽く飲食を共にした経緯があり、その翌日から熱が出たのでコロナ感染が心配になって…。」と話すと、女性は「そういう経緯があるなら、まずは保健所に電話して事情を説明し、担当者の指示を受けてください。」と発言内容を変えました。

 

「余計なことを言ってしまったなー。」と思いながら、指示された通り荻窪保健所に電話すると、窓口の女性は「PCR検査の希望がある方は、杉並区帰国者・接触者電話相談センターに電話してください。」と言います。

 

普段だったらお役所的な盥回しに腹を立てるところですが、今は保健所の皆さんも大変苦労をされているのを知っていましたし、皆さん感じの良い方だったので、素直に指示に従いました。

 

杉並区帰国者・接触者電話相談センターの担当女性に今の症状を説明し、「この程度の症状でもPCR検査を受けられるでしょうか?もし陰性だった場合、貴重な医療資源を浪費してしまうことになって申し訳なく思うのですが…。」と聞くと、女性は笑いながら「一応、発熱外来をご紹介します。そこで医師の診察を受け、必要があると判断されれば検査を受けられますが、必要ないと判断されれば受けられないこともあります。発熱外来は区内に4か所あります。東京衛生病院・荻窪病院・河北病院・校正病院です。なるべくご自宅に近いところにご案内できるように配慮しますが、どこになるかは分かりません。決まり次第連絡しますので暫らくお待ちください。」と言ってくれました

 

間もなく折り返しの電話があり、「荻窪病院の発熱外来窓口に14:30に行ってください。着いたら建物内には入らず次の番号に電話して担当者を呼んでください。保険証をご持参ください。診断の結果CTを撮ったりした場合に費用が発生しますので2万円位の現金をご用意ください。」との説明がありました

 

荻窪病院に着くと、別館の建物の外に椅子が用意されていて、先に来られたご夫婦が説明を受けていました。 
荻窪病院の正面です。

発熱外来の受付は外の椅子

 

すぐに私の担当者も来てくれ、保険証の提出を求められ、問診票に記入するよう言われました。 保険証は手渡しではなく、担当者が用意した透明なビニールの袋に入れるよう指示されました なかなか厳重な感染防止措置が取られていました。

私が問診票を書いている間に、もう一人別の女性の方が受付にやって来ました。

結構散発的に発熱外来を受けに来る方がおられるようです。

 

 

問診票に記載して待っていると、別の担当者が来て医師の診察を受ける場所に誘導されました。 その場所は、病院の本館と別館の間の狭い通路をずーっと入って行った、裏の空きスペースに臨時に張られた白いテントの中でした。(ニュースで報道されたPCR検査場のイメージ通りでした。)

本館と新館の間の狭い通路

私は奥のテントの中で待機しました

 

白いテントの中は、更にオレンジ色の小さなテントで幾つかのブースに仕切られていて、その中で携帯電話の電源をONにして待つように言われました

ブースの中の説明書き

私はアンドロイドなので、通常の携帯電話がかかってくるんだな…と思って待っていると、

間もなく私の携帯が鳴り、いきなりDuoというアプリを使ったテレビ電話がかかってきました。

私はDuoというアプリを使ったこともインストールしたこともなかったのでビックリしましたが、何とか無事に医師と繋がることが出来、問診を受けることが出来ました。 

美人そうな女医さんでしたが、マスクをしていたのでお顔は拝見できませんでした。

 

女医さんに私の症状を詳しく説明した結果、「一応、PCR検査はしますが、呼吸器系の自覚症状が無いならCTなどの検査は必要ないでしょう。発熱の原因が気になりますが、熱が下がらないようでしたら、改めて医療機関を受診してください。PCR検査の担当者が行きますからそのままそこでお待ちください。」ということになりました。

 

待っていると別の男性看護師さんが現れ、別のところに案内されましたそこはテントの更に奥のスペースに作られたプレハブの処置室でした。

奥のプレハブが処置室

 

PCR検査は、よくニュースで報道されていたような長い綿棒のようなものを鼻の穴から奥に差し込んで、グリグリと粘膜をこすり取る方法で行われました。

 

自分でもビックリするくらい奥まで綿棒を差し込まれましたが、それほど痛くも苦しくもなく、あっけないほど簡単に終わりました。
 
「今日はこのままお帰りいただいて結構です。結果は23日後に出ます。病院から連絡が行きますので、それまでは自宅で待機しながらお待ちください。」ということでした。
 
 
指示された通り、自宅待機していましたが、問題の発熱が一向に下がらないので、ますます心配になってきました。
「もし陽性だったらどうしよう・・・。」 
5月2日に訪れた焼き鳥屋や、一緒に飲んだ友人たちにも迷惑がかかるし、家内が外出先で濃厚接触した人たちにまで迷惑がかかる。 ひょっとすると今月末に予定している国内旅行も行けなくなってしまうかも…と不安が募ります。
 
 
 
熱のため、ビッショリと寝汗をかきながらベッドに横になっていた昨日(6月6日)の夜8時半、
私の携帯に荻窪病院のお医者様から電話がかかってきました。
 
 
結果は  陰性!   よかったー!!!
 
 
その後、すっかり安心してグッスリ寝たせいか、熱の方も今日(6月7日)は平熱に戻り、楽になりました。 発熱の原因は単なる風邪だったようです。
 
 
かつては制限的に運用されていたこともあったらしいPCR検査の受け入れ態勢は、現時点ではかなりキャパシティーに余裕が出来てきたようで、スムースに受診できました。結果判明も僅か1日後で、とても迅速だと思いました。
しかしながら、一人のPCR検査実施までに沢山の方々が係わっている非効率とも思われる実態も明らかとなり、飛躍的にPCR検査件数を増大させるために解決すべき課題も見えたように感じました。
 
今日のところはここまで。 医療従事者の皆さんに感謝です!
その課題と解決策については、改めて述べることにしたいと思います。