2020.1.8

 

久しぶりに面白い映画を2本見ました

 

今年は何故か、ハワイに来ても全く高揚感が感じられません。

こちらに来てからずっと風が強くて天気が良くないことと、滞在している家が閑静な住宅街にあるのでリゾート感に欠けるためなのかもしれません。

 

風がヒューヒューと吹き荒れる夜には、中学校の漢文で習ったあの一節がいつも頭をよぎります。

春眠不覚暁   春眠(しゅんみん) 暁(あかつき)を覚えず(おぼえず)、

処処聞啼鳥   処処啼鳥(しょしょていちょう)を聞く、

夜来風雨声   夜来風雨(やらいふうう)の声(こえ)、

花落知多少   花(はな)落つること(おつること)知る(しる)多少(たしょう)。

 

「矢来風雨の声」も朝には止んで、少しは穏やかな天気になりそうだったけど…、やっぱり

今日も一日風が強かった…。

 

 

 

天気が悪いのでビーチにも行けず、レンタカーで出かけるのは丘の麓のスーパーマーケットだけ。

今日は、スーパーの会員カードを機会に翳したら、沢山の割引クーポンが出てきました。

その中に、6ドル分の割引クーポンがあったので早速利用。すごく得した気分になりました。

 

 

 

さて本題です。

 

ANAの機内で、吉永小百合・天海祐希共演の日本版「最高の人生の見つけ方」をみました。

 

そうしたら、今日、こちらのテレビでクイーン・ラティファ主演の「LAST HOLIDAY」をやっていました。

 

両方とも、〝余命僅か″との宣告を受けた主人公が、絶望の淵から立ち上がり、それまでの自分の殻を打ち破って、果敢に夢を実現させ、思いっきり人生を楽しみ、生きる喜びに目覚めるという話です。

偶然にも、同じような設定と筋書きの映画を2本たて続けに見て、色々考えさせられるところがありました。

 

「最高の人生の見つけ方」は、ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンが共演した同名の映画をリメイクしたものですが、邦画ならではの味わい深い作品に仕上がっていたと思います。

「LAST HOLIDAY」は日本ではまだ上映されていないようですが、クイーン・ラティファの存在感ある演技が説得力に溢れていて、なかなかいい映画だと思いました。

 

「最高の人生の見つけ方」の主人公は亡くなりますが、ロケットで宇宙に散骨されるという形で≪死ぬにまでにしたいことリスト≫の最後の項目である「宇宙旅行に行く」を実現させます。

「LAST HOLIDAY」の主人公は、誤診であったことが判り、憧れの恋人と結婚し、念願だった自分のレストランを開業させるという、ハリウッド映画らしいハッピーエンドで終わります。

 

2本の映画の持ち味は夫々異なりますが、共通するのは≪死ぬまでにしたいことリスト≫の存在です。

 

そこで私も、「死ぬまでにしたいこと」をリストアップしてみました。

自分は弱い人間なので、余命宣告を受けてからでは心から楽しめないと思うので、元気な今のうちに計画的に実践していこうと思います。

何とか10項目リストアップしましたが、旅行に関することばかりで、こんなので良いのかな … という感が否めません。

本当は自分の快楽を追求するだけでなく、「人に優しくする」 とか 「人を幸せにする」 とか、そういった項目が入らなければ本当に幸せな人生にはならないし、虚しいリストになってしまうように感じます。

 

映画の主人公たちは、「夢を実現させて、今が一番幸せと感じられるように生きよう」としますが、私は自分でリストを作りながら、『 こんなことを実現させなくても、既に今が一番幸せだ 』 と感じている自分がいることに気が付きます。

やりたいことをやりたいようにやって、夢はすべて実現させてきたと思うのは、身の丈に合った夢しか自分の中に描かなかったからなのかもしれません。でもそれはそれで幸せなことだし、今が一番幸せと思えることに感謝したい…。

2本の映画を観てそのようなことを考えました。