2019.9.29

 

カラ・ミヨールでの「旅行者の祭典」

(Fiestas del Turista)

 

 

9月24日~29日の一週間は、「旅行者の祭典」(Fiestes del Turista)と銘打って、様々な催し物が繰り広げられました。

 

バルセロナでは観光客が増えすぎて、「Tourist go home!」という観光客排斥運動すら起こっていると言われますが、同様に世界屈指の観光地であるここマヨルカ島では、まだ観光客を歓迎する気運の方が勝っているようで喜ばしい限りです。

 

今日は、この「旅行者の祭典」の様子をご紹介して、長かった今回の避暑旅行の締め括りにしたいと思います。

 

 

「旅行者の祭典」の主なプログラムには、次のような催し物が含まれていました。

24日: 3人のテノール歌手のコンサート

25日: ツーリスト・ミュージック・ナイト

26日: フラメンコ・ショー

27日: 民族舞踊

28日: タパスの屋台  人間の塔パフォーマンス  アクロバット・ショー

29日: 巨人の行進  悪魔と花火の狂焔  打ち上げ花火

 

我々は最初の二日間はパスして、三日目(26日)のフラメンコショーから鑑賞しました。

内容的には、ダンス教室の発表会の域を出ませんでしたが、我々にとってはスペインに来て初めてのフラメンコ鑑賞でしたので、「あー、スペインにいるんだなー!」と実感することが出来ました。

 

若くて美しい少女の踊りにウットリ

 

 

こちらは先生?  迫力ある踊りでした

 

 

27日の民族舞踊は、単調な民族音楽に合わせて素朴な民族衣装を着た男女が楽し気に踊るショーで、やはり同好会の発表会のような感じでした。

比較してはいけないのでしょうが、リャネスの聖マグダレーナや聖ロケのお祭りの時に見た民族舞踊の方が、衣装も遥かに手が込んだものでしたし、踊りの振り付けもリズミカルでバラエティーに富んでいて魅力的だったと感じてしまったのは、贅沢というものでしょうか。

特に、こちらの女性の衣装が、頭をスカーフで覆ってしまうスタイルで、リャネスの女性のバンダナように魅力的な「うなじ」を見せてくれていなかったのが残念でした。

 

単純で素朴な良さがあるダンス

 

 

28日の夜7時から始まる「屋台でのタパスのテイスティング」には、我々もお腹を空かして出かけました。 

プロムナード沿いに白いテントの屋台がズラーっと並び、周辺のホテルやレストランの自慢のタパスが並びます。 どの店のタパスも1個 € 2.5で統一されているようでした。

 

どれも見るからに美味しそうです。

でも、食べてみるとアボカドが熟れていなかったり、味付けがイマイチだったりして、見た目ほどには美味しく感じられませんでした。

我々は4種類を摘まんだだけで、「もうこの位にして、後で中華料理を食べに行こう。」と意見が一致してしまいました。

 

この後7:30から、近くの広場で「人間の塔」のパフォーマンスが行われました。

「人間の塔」をWikipediaで調べてみると、スペイン語ではお城を意味する「カスティー」と呼ばれるそうで、カタルーニア地方で200年以上続く伝統的な風物で、2010年にはユネスコの無形文化遺産に登録されたということです。

ビデオでも撮りましたので、よろしければどうぞご覧下さい。

見ている方もハラハラドキドキです

 

 

続いて、8:30からはアクロバティック・ショーが上演されました。

ショーの内容は、アクロバットあり、歌あり、ダンスありの様々なパフォーマンスが続き、華やかな舞台演出も相まって大変見応えのあるものでした。

その中でも私が素晴らしいと思ったものをいくつかご覧いただきたいと思います。

 

ライトの目まぐるしい変化が見もの

 

そしてこれは、ケニアから来たグループのパフォーマンスで、縄跳びの妙技が見ものです。

彼等の身体能力の高さには感心させられます。

 

 

 

そして圧巻だったキレッキレのダンス。

 

 


「旅行者の祭典」最終日の29日には、夜9時から花火大会が行われました。

「なまはげ」のような格好の鬼や悪魔が、ヒューヒューと物凄い音を立てて火花を撒き散らす花火を振り回しながら走り回るパフォーマンスは、火傷をする人が出はしないかと心配になるほど迫力のあるものでした。

 

 

 

そして10時30分。いよいよ「旅行者の祭典」のフィナーレを飾る打ち上げ花火が、カラ・ミヨールの桟橋から打ち上げられました。

我々は少し離れたビーチから鑑賞しました。

 

先ずは前半のビデオです。

 

日本の各地で行われる盛大な花火大会に比べると、花火の大きさや打ち上げ本数など、規模的に遠く及びませんが、観光客を歓迎しようという地元の方達の心意気が感じられ、有難く鑑賞させていただきました。

 

後半のビデオです。

 

 

観光地においては「観光客の非日常」と「地元生活者の日常」とを相互に尊重するバランスの取れた融合がとても大事だと思います。 

繰り返しになりますが、観光客排斥の気運が喧しい昨今において、幸いにしてここマヨルカ島では観光客を温かく迎え入れようという地元の方々の気持ちが勝っているようで、とても嬉しく思いました。

このような地元の方々のおもてなしの気持ちを踏み躙ることの無いよう、我々旅行者は、「その土地の美しい景色や貴重な歴史的遺産を分かち与えて頂いているのだ」という気持ちで、マナーを守って良識ある行動を心掛けるべきだと強く思う次第です。

 

 

長かった今年の夏の旅行もいよいよお終いです。

明日(10/1)はパルマ空港からパリへ飛び、CDG空港で一泊して、10/3に帰国となります。

 

帰国後は、毎朝のペタンクの仲間が首を長くして待ってくれていますし、福祉送迎サービスの仕事も予約が入っています。 その後も健康診断、ゼミのOB会、高校のクラス会、樹泥会写生旅行、樹泥展、とスケジュールが立て込んでおり、その間を縫ってロスバゲとフライトキャンセルの補償請求、それに盗難に遭ったサングラスの保険請求も行わねばなりません。 時差ボケを言い訳にボーッとしていられる時間はなさそうです。