2019.9.1
カラ・ミヨールのアパートに到着
(Cala Millor)
朝10:30にパルマのアパートをチェックアウトし、タクシーでバスターミナルへ向かいました。 近い距離で運転手さんには申し訳ないのですが、重たい荷物を引っ張って舗装の悪い道を行くのは辛いので仕方がありません。チップを弾むことでお許し願うことにしました。
私は今まで、今度滞在する地名を「カラ・ミラー」だと思っていたのですが、チェックアウトする際に、「次は何処に行かれるのですか?」と訊かれて、「カラ・ミラーに1か月滞在します。」と応えたら怪訝そうな顔をして、「カラ・ミヨールのことですね。」と教えられ、初めて正しい読み方が判った次第です。
バスターミナルには、旨そうな生ハムのバゲットサンド(ボカディージョ)を売っていて、バスの運転手さんご用達となっている売店があります。 我々は何時かそのボカディージョを食べてみたいと思っていたので、今日は朝食をとらずに来て、それを買ってバスの中で食べながら行くことにしていました。
ところが、バスの乗り場の番号を表示する電光掲示板を見ると、我々が乗るべきバスの表示がありません。
「あれ? おかしいなー。」と思い、手元の時刻表と見比べながらチケット売り場に訊きに行くと、「今日は日曜日なので、こっちの欄を見なきゃだめですよ。次のバスは16:45発ですよ。」と言われてしまいました。
毎日遊び歩いていて、曜日の感覚がすっかり吹っ飛んでいました。 「遊びボケ」してしまった結果の大失敗です。
今日が日曜日であることをチャンと認識していれば、10:45発のバスに間に合うように来るか、16:45のバスに合わせて、ゆっくりホテルのロビーで寛ぎながら過ごせたのに!と悔やんでも後の祭りです。
それにしても、平日と日曜日のバスの本数の差が大きいのにビックリ。
平日は15本もあるのに、日曜日は僅か3本しかありません。
時計を見ると今は10:50。 一日3本の最初のバスは出たばかりです。
次のバスまで、あと6時間も待たなければなりません。
どこで時間をつぶそうか…と相談した結果、取り敢えずカフェで朝食を取りながらゆっくり考えようということになりました。
バスターミナルのすぐ上にあるカフェに入ると、マヨルカ島の名物の一つ、エンパナーダ・マヨルキーナ(Empanada mallorquina)を売っているのが目に入ったので、どんなものか試しに買って食べてみました。
エンパナーダ・マヨルキーナ は、パイ生地で肉と野菜の具を包み込んで焼き上げた惣菜パンのようなものです。
家内はビール(Cerveza)、私はミルク入りのコーヒー(Café con leche)で味見してみました。
独特のハーブ系の味付けがしてあって、肉まんとお焼きと月餅が一緒になったような食感で、「ふーん」という程度の美味しさでした。私としては、コーヒーよりはビールの方が合うように思いました。
フリーWiFiがあったので、私はパソコンを取り出して、遅れていたブログ記事を書くことにしました。 一日分のブログを書きあげると、丁度良い時間となって、結局は何処にも行かずカフェで過ごしてしまいました。
16:45のバスはフリーウエイをぶっ飛ばしながら、途中モントゥイリ(Montuiri)、ビラフランカ(Vilaframca)、マナコール(Manacor)などの村を経由して…、
18:25にカラ・ミヨール地区のプラサ・マヨルカ(Placa Mallorca)というバス停に到着しました。 このバス停から我々のアパートまでは直ぐでした。
アパートのオーナー、ミゲルから鍵を受け取り、部屋の中を案内してもらいました。
キッチンの反対側
アパートからビーチまでは歩いて1分もかかりません。
黄昏時のビーチには人影も疎ら
アパートの部屋が広く、ビーチにも至近で、ロケーションは大変良いのですが、我々の予約した1ベッドルーム・アパートメントはグランドフロアで、眺望が良くない上に、鎧戸を開けると、外を歩く人の視線が気になりますし、鎧戸を閉めると暗くなってしまうのが難点です。
上階への変更を希望しましたが、ワンベッドルームはグランドフロアにしかなく、2階以上は2ベッドルーム・アパートメントになっていて、どの部屋も満室で変更は出来ないということでした。
念のため、ゲストが未だ到着していない4階の2ベッドルーム・アパートメントを見せてもらいましたが、パーシャル・シービューながら眺めがよくて明るく、ここなら申し分ないと思いました。
再来年の滞在を視野に、長期滞在とリピーター割引を目一杯強調して価格交渉したところ、予約サイトを通さずに直接予約すれば15%程度のディスカウントが受けられるとのことで、予算的に手の届く範囲で泊まれることが判りました。
もしカラ・ミヨールでの滞在が気に入れば、帰り際に2年後の予約を入れてもいいなと思いました。
ディナーは、アパートの向いにある「トミーズ・レストラン」に入りました。
店内には、魚介を調理する美味しそうな香りが漂っていて、出てくる料理の味が期待されます。
我々のオーダーは、イカ墨のリゾットと海老とガーリックのスパゲッティー。それにビールの大ジョッキ。
出てきた料理は期待に違わず、思わず「うーん、旨い!」と唸ってしまう程の美味しさでした。 本物のシェフの腕に、自称シェフは完全に脱帽です。
このレストランのオーナーのアントニーは、アパートのオーナーのミゲルと友人だそうで、キビキビと店内を回り、ゲストやスタッフの動きに目配りをしていました。やはりレストランに入るなら、オーナー自身がキッチンに立っているか、店に出て目を光らせている所に限ると思いました。
オープンキッチンを覗かせてもらい、アントニーとのツーショットを依頼したところ、スタッフ全員に集合をかけてくれ、楽しい記念撮影が出来ました。
私の左の帽子の黒人がコックのマクタルMakhtar、私の後ろの白人青年がウエイターのアレイシAleixです。
夕食後、海岸沿いのプロムナードを散策しました。
プロムナードにはPasseig de la Mar、Passeig D'en Joan Llinas、Paseig Maritim de Cala Millor と名前が付けられていて、カフェやレストランが立ち並び、明るく華やかな雰囲気です。
夜の10時過ぎだというのに、家族連れやカップルの観光客で賑わっています。
プロムナードには自転車や足漕ぎ4輪車の専用道路が整備されていて、皆さん楽しそうに遊んでいました。まるで遊園地のようです。(たまたま写真には写っていませんが…)
ビーチには椰子の日傘が立ち並んでいます。きっと昼間は賑わうことでしょう。
プロムナードの明かりに照らされた波打ち際は、海底の砂が透けて見えるようにクリアーで、明日から始まるビーチライフに期待が高まります。
海に突き出た桟橋もあって、釣りもできそうです。
桟橋から振り返ると、中層ホテルやアパートの明かりが遠くまで続き、ワイキキビーチを思わせるような夜景です。
行き交う人は殆どがドイツ語を話し、スペイン語を耳にするのは稀です。
マヨルカ島は「ドイツ人のハワイ」と呼ばれる所以が頷けます。
カラ・ミヨールの第一印象はなかなかイイ感じでした。