2019.8.30
城壁に囲まれた中世の町 アルクディア
「城壁に囲まれた中世の町」というキャッチコピーに誘われて、マヨルカ島の北端にある「アルクディア」という町に行ってみました。
いつものバスターミナルから351番のバスで1時間。バス代は片道一人€5.45でした。
アルクディアのバス停の前には、近代的な大きな箱型の建物があって、その一部にツーリストオフィスが入っていました。 そこで地図をもらい、この村の観光ポイントについて説明をしてもらいました。
係りのお姉さんは、地図に印をつけながら、立て板に水のように早口で説明してくれました。きっと毎日同じ説明をしているので、自動的に舌が回ってしまうのでしょう。
見どころとしては、
①中世の城壁
②中世の門
③古代ローマの遺跡群
④その遺跡群から出土した物を展示している博物館
⑤市庁舎
⑥聖ジャウメ教会とその博物館
等を挙げ、ご丁寧にも、観光して廻ると良い道順を地図の中に示してくれました。
私達は先ず、旧市街地を取り囲む 中世の城壁に登ってみました。
高い目線から旧市街の街並みを眺めると、ホワイトイエロー・オーカーに統一された石造りの低層建物がギッシリと建ち並んでいる様子がよく判りました。
城壁の脇のテラス 覗かれちゃう
殆どの建物が2階建て
家と家はピッタリくっ付いています
因みに、聖ジャウメはキリストの弟子ヤコブのカタルーニア語表現だと思います。
聖ヤコブは聖ジャウメの他にもサン・チャゴ(スペイン語)、サン・ディエゴ(同じくスペイン語)、サン・ジャック(フランス語)、セント・ジェイムス(英語)と変化するので分かり難いです。
目抜き通りは、まだ観光客で賑わっていました。
お土産屋さんが沢山並んでます
マヨール通りからマヨルカ門を望む
市庁舎 白いテントで陽射しをカット
陽射しが強くてクラクラするほど暑いので、陽を遮るものが無い古代ローマの遺跡群の見学は省略してしまいました。
我々は博物館の展示物にもあまり興味が無いので、早めのバスでアパートに戻ることにしました。
バスは空いていましたし、途中の景色も単調なので、リクライニングシートを目いっぱい倒して、ぐっすり眠って帰りました。
このブログを書く中で、マヨルカ島ではカタルーニア語表記の地名が多いことに、今更ながら気が付きました。 例えば、「○○通り」の表示に、サン・ヴィセンテ・デ・ラ・バルケラではスペイン語の「Calle」が使われていたのに、マヨルカ島ではカタルーニア語の「Carrer」が使われています。 この地域のカタルーニアに寄せる思いや拘りの強さを示すものとして面白く感じました。