2019.8.27
秘密の場所は「ガラスの教会」
(Iglesia La Porciuncula=La Iglesia de Cristal)
イグレシア・ラ・ポルシンクラ
大変お待たせしました。観光に忙しくてブログの更新が遅くなりました…って、誰も待っちゃいないか。
今日はマヨルカにしては珍しく天気が悪くなりそうだったので、雨が降っても大丈夫なところに行くことにしました。
大聖堂は天気が悪くても見学できますが、先にもう1箇所、どうしても行ってみたい秘密の場所に行くことにしました。
それが「ガラスの教会」(Iglesia La Porciuncula 別名 La Iglesia de Cristal) です。
別に秘密の場所という訳ではないんですが、ガイドブックやネットの旅行案内には殆ど載っていない場所なので、チョット勿体ぶって言ってみただけです。
この教会の存在を知ったのは、マヨルカに住む日本人が書いたブログを読んだから。
(マヨルカ来る? https://mallorca-spain.net/glass-church/ )
パルマ市内のバス乗り場から、23番のArenal行きのバスで約50分。
ラ・ポルシンクラ(La Porciuncula)のバス停で下車すれば、教会の入り口は直ぐです。
バスの料金は市内一率€1.5です。
門を入って松林を進むと、コンクリートとスチールで造られた無機質な建物が見えてきます。
中央上部にクーポラらしき塔があるので教会と判ります。
教会内部は円形のドーム状で、中央に祭壇があり、柱は一本も無い構造になっています。
360度ステンドグラスで囲まれていて、まさに光のページェント!息を飲む美しさです。
百聞は一見に如かず。グダグダした説明よりも映像で見るのが一番。
ガラスの教会の写真と動画をビデオに編集しましたので、是非ご覧下さい。
http://www.kizoa.jp/Movie-Maker/d291020444k5224484o1l1/
ガラスの教会には、付属の博物館から入ります。入場料は一人€5でした。
博物館にあまり興味のない我々は、ズンズン進んで教会のステンドグラスを先に拝観し、帰りにサクサクッと展示物を見学しました。
我々は往復ともタイミングよくバスに乗れましたが、バスに乗っていていくつか気が付く点がありましたので、ご参考までに記しておきます。
≪バスに乗車する際の注意点≫
①運が悪いと「Completo」と表示してスッ飛ばされます。
長い時間バスを待って、ようやく来たと思ったら、「Completo」と表示されていて乗せてもら
えない、ということがあるようです。
我々が乗ったバス路線の反対方向(上り?)に行くバスはとても混んでいるようでしたが、
見ていると、沢山の人が停留場に並んでいるのに、後ろの方はまだまだ余裕がある状態
にも拘わらず、運転手は早々と「Completo」という表示を出して、スッ飛ばしていきます。
あたかもそうすることが彼の唯一の楽しみであるかのように…。
混雑路線を利用する場合は、その点も考慮しておいた方がいいと思いました。
②手を振りながら走ってきてもバスは無情に発車してしまいます。
「アッ、バスが来てる!」と息せき切って手を振りながら走って来て、今まさに閉まったばか
りのドアを叩いても、運転手は知らん顔して無情にもバスを発車させてしまいます。
あたかもそれが彼のストレス解消法であるかのように…。そういう場面を何回も目撃しまし
た。
③バスに乗る際はスリに注意。
バスの乗り場が混雑していて、沢山の人が我先にとドアに押し寄せ、押し合い圧し合いし
ているような場合は、スリに注意しましょう。特に、誰かが運転手に何かを聞いたり、料金
の支払いでもたついているような時は、あなたの後ろにスリがいる確率が高いです。
勿論、もたついている奴らもグルです。 経験者の私が言うのだから間違いありません。
(今回はまだ大丈夫ですが…)
さて、話を戻して…
バスがスムースに来たので、予定の時間より相当早くパルマ市内に戻れました。
「それでは、出たついでに大聖堂の見学もしてしまおう。」ということで、大聖堂最寄りのバス停で下車しました。
下車する前から降り始めていた雨が、だんだん酷くなってきたので、雨宿りを兼ねて昼食をとることにしまし、近くのカフェに入りました。
やがて雨足は更に強まり、篠突くような土砂降りになってきました。
後で知ったことですが、この時マヨルカ島を始めとするバレアレス諸島では、各地で大雨の被害による浸水や土砂崩れがあったようです。 時を同じくして、北九州でも豪雨の被害があったとの報道がありました。地球温暖化の影響でしょうか。 被害に遭われた方は本当にお気の毒です。 最近の天気は何やら怒気を孕んでいるようにさえ感じられ、気になります。
パルマの大聖堂は圧巻でした。
チケット売り場には長蛇の列が出来ていました。でも、どんどん進みますからそんなに長くは待ちません。
博物館・大聖堂・回廊のカタルーニャ語
外から見た壮大な姿もさることながら、内部の重厚な造りと、見事な装飾にも圧倒されました。
この大聖堂は、1851年の地震で、ファサードの部分が大きく損傷しましたが、その修復工事にカタルーニャ人建築家のガウディが招聘され、彼の意見で聖歌隊席・祭壇などの配置が変更され、壁画・説教台・天蓋のデザインが行われたといわれています。しかし彼はその後、意見の食い違いにより、修復計画から手を引いてしまったそうです。
正面祭壇の辺りをつぶさに観察すると、ガウディの特徴が読み取れる構築物がいくつか見つかりました。(私の独断と偏見ですので、正しいかどうかは判りません。)
正面祭壇です。
この正面祭壇の天蓋は、間違いなくガウディのデザインだと思います。
この説教台もガウディ?
その他の部分も素晴らしいい第一級の芸術品で溢れていました。
宝物館の展示物
拝観を終えて外に出ると、雨は上がっていました。
大聖堂のテラスからパルマ港を望む眺めです。 空が暗く、海の色も冴えません。
今日は、悪天候にもかかわらず、スムースに観光が出来て大変良い一日でした。
神様に感謝です。