2019.8.24
サン・ヴィセンテ・デ・バルケラの最終日
今日はいよいよサン・ヴィセンテ・デ・バルケラでの最終日となりました。
朝、アパートの窓の下にジンが現れ、手招きします。
家内と降りて行ってみると、何処かに行くようです。
彼はしきりに何か話しますが、私にはサッパリ分かりません。
朝露に濡れた草を踏みながら、教会の下に続く裏道を歩いて行くので付いて行きました。
「ははー、さては蟹を獲りに行くんだな。それにしては、長靴を履いていなくていいのかな?」などと思っていると、ジンは草むらの中に僅かについた「けもの道」のような脇道から崖の下の干潟の方に降りて行きます。
イバラの棘が刺さるので、半ズボンにサンダル履きの私はここでギブアップ。
ジンは振り返って何か言いましたが、私がポカンとしているのを見て、「アスタレゴ(Hasta luego じゃあね。)」と言って、降りて行ってしまいました。
家内と「結局何だったんだろうねー」と話しながらアパートに帰りました。
暫くすると、またジンがアパートの下から手招きします。 私が「蟹はもう要らないよ!」と手で×印をして見せると、ジンは「いいから降りて来い!」というように手招きします。
下に行ってみると、なんと彼はキャベツの葉っぱを籠代わりにして、ミニトマトとホウズキヲを摘んで来てくれていました。
ジンはあの崖の下の干潟の脇に、秘密の畑を作っていたようです。
ちょうどサラダにする野菜を使い果たした所だったので、「おー!ありがとう!このホウズキも食べられるの?」とジェスチャーで訊くと「シー、シー」と言うので、有り難く頂戴しました。
ジンの優しい心遣いに感謝・感謝です。
朝食は、またしてもムール貝です。
『これが食べ納めだね』と言いながら、大鍋一杯のプリプリの貝を堪能しました。
食後、最後の散歩に出かけました。
アパートの外の旧市街(puebla vieja)の道は、下の漁港から丘の上の教会まで、中世のマーケット(Mercado Medieval)風の屋台が立ち並び、バグパイプの楽団や中世の騎士に仮装した人が行進するなどして雰囲気を盛り上げていました。
屋台は、チーズ、パン、お菓子、香辛料、皮製品、手工芸品など、種々雑多なものを売っていますが、どれも大したものはありません。 私は、丁度無くなった≪粒の黒胡椒≫を売っているのを見つけたので、100g €6で購入しましたが、家内に「高い!」と叱られました。
その後、港まで下りて、ブティックを覗きながら家内の服を探しました。
私の頭の中では、少し気が早いのですが、来年のギリシャの島の景色に映えるような服を探したかったのです。
何軒か探す中で、二人のイメージに合った服が見つかったので3点購入しました。
良い買い物が出来て、家内はニコニコです。
午後は例によって大掃除とパッキングを始めました。
晩飯のおかずは、『オーブンの使い納め』 ということで、スペアリブを焼きました。
主食はムール貝のだしを使ったスパゲッティー・ペペロンチーノにしました。
マンネリ化したメニューですが、その度に旨い旨いと食べてしまいます。
明日は午後1時半のバスで、ビルバオ経由、マヨルカ島に飛びます。
Hasta luego!