2019.7.24

 

お祭りの後

 

マグダレーナのお祭りが終わって、街はいつもの静けさと落ち着きを取り戻しました。

マグダレーナの礼拝堂

 

私も何となく虚脱感に襲われ、天気がイマイチパッとしないことも相まって、アパートの部屋でボーっとしている時間が長くなりました。

暇なので、最近気が付いた身の周りのことを書いてみます。

 

 

≪その1≫

毎朝6:00過ぎに、港から何艘かの漁船が出港していきます。

彼等の漁場は遠くありません。すぐ沖合で錨を下ろし一日中漁をしています。


そして、夕方6時頃になると、何やら沢山の獲物を満載して港に戻ってきます。

 

一日中何を獲っているのでしょうか?

 

港での水揚作業を見学してみると、何と魚ではなく「天草」を採っていたようです。


日本では今天草が不漁だと言われています。これらの天草はココからはるばる日本へ輸出されていくに違いありません。

どこまで加工して輸出するのでしょうか? まさか「ところてん」にして輸出するとは思えません。 加工工場を見学できたら面白いだろうなーと思いました。

 

 

 

≪その2≫

我々がビーチに行く時にいつも通る道に、海賊の像が立っているレストランがあります。

そのちょっと先に、紫色の花が美しく咲いている家があります。

その家の花の中に何やらプレートが置かれています。

「何だろう?」と思って、たまたまその家から出てきたご婦人に「これは何ですか?」と訊いてみました。そしたら『「花を折らないでね」という意味ですよ。花を折って持っていく人が多いのでね。」ということでした。「あー、そういうことですかー。」と疑問が解消。
翻訳してみたら、確かに「花を尊重してください」という意味だと分かりました。

respetenrespect のことなのね。

 

 

≪その3≫

アパートの前が騒々しいので覗いてみると、お向かいの建築中の家が、外壁塗装の段階に差し掛かったと見えて、ペンキ屋さんがクレーンで持ち上げられた足場に乗って作業をしていました。

2階の窓からカメラを向けると、手を振ってポーズをしてくれました。気の良い連中です。

 

それにしても人の家の玄関の前を塞いで、大胆に作業をしています。


日本では、土地が狭いので、足場をかけて作業しますが、こちらはスペースがあるのでクレーンを使うようです。確かにその方が効率的で安上がりなのでしょう。


我家でも最近外壁塗装をしたばかりなので興味津々。作業内容をじっくり観察すると、養生の仕方が雑です。下塗りも何だか塗膜が薄そうです。第一、建築途中の外壁に既に細いクラックが入っているではありませんか。そこをパテで補修して上塗りをするようですが、キチンとしないとミミズ腫れのような跡が浮き出てしまう恐れがあります。人の家のことですが気になります。

 

 


≪その4≫
実は、1週間ほど前、マドリッド空港から受取ってきたスーツケースをバスルームで洗っている時、誤ってシャワーの蛇口の取っ手を折ってしまいました。

 

「困ったなー!どうしよう?」
 

似たような蛇口を€35で売っているのを見つけました。

新しい蛇口を買ってきて、自分で交換することも出来ますが、古い家の場合、蛇口を取り外そうとすると、建物内部の水道管が腐食して弱っていて、そちらに被害が及ぶ恐れもあり、リスキーであることを私は経験から知っています。

 

取り敢えず応急処置をした後に、そのことをオーナーのRubenに伝え、修理費用を賠償するのがベストであろうと考えました。

 

破損した取っ手をよく見ると、丁度良い具合に穴が開いています。

その穴に割り箸とコルクを突っ込んで固定し、出っ張っている割り箸をうまく削って、もう片方の取っ手の破片の穴に差し込むと、ピッタリ嵌ってしっかり固定させることが出来ました。

ここまで出来たらしめたものです。さっそく中国人が経営する雑貨屋(日本で言うダイソーかキャンドゥーみたいな店)に行って万能強力接着剤を買ってきて、割り箸と蛇口の取っ手の穴に接着剤をタップリ付け、もう一度キッチリ差し込んでテープで固定しました。

中国人経営の雑貨屋さん

夥しい種類の接着剤が並んでいました。

接着剤はたったの€1.00

キッチリ嵌ってビクともしません

テープでぐるぐる巻きにして固定。

翌日テープを剥がすと、取っ手は何事もなかったように直ってしまいました。

早速Rubenを呼んで、事情を説明し、一連の写真で修理過程を見せ、「これは仮修理だからあとで水道屋さんを呼んでちゃんと修理してください。」とお詫びして€300を渡そうとしましたが、Rubenは「ノープロブレム!かえって上手に直してくれて有難う!」と言って頑としてお金を受け取ろうとしませんでした。

そして逆に、「チーズ要るか?」といって、店からチーズを沢山持ってきてくれました。

太っ腹のRubenに感謝感謝です。

 

 

 

 

≪その5≫

今朝の朝食は、鱒のグリルにしました。

2匹で一人前です

鱒のお腹を割いて、そこにニンニク、玉葱、人参、マッシュルームを細かく刻んで軽く炒めたものを詰め込み、フライパンでジックリ焼いてみました。

野菜類を炒める時に、ローリエ、プロバンスのハーブ、白ワインを加えるのが私流です。

お味はもちろん大変美味しく出来ました。

 

 

 

≪その6≫

明日は、リャネスにおける友人のハーヴェイの家に私の手料理を持って行くことになっています。 メニューはポークカレーです。最初はカツカレーにしようかとも思ったのですが、ハーヴェイの家は大家族で、お手伝いさんと我々を含め全部で8人分のカツを揚げるのは時間がかかるし、先方のキッチンを汚すのも悪いので、単なるポークカレーに変更しました。 

今日から肉と野菜をじっくり煮込んで準備開始です。 肉団子も加えました。

ハーヴェイには前もって、「大きなお鍋を貸してちょうだい」と頼んでおいたのですが、借りに行ってみると新品のステンレス製の高級なお鍋が準備されていました。

 

まだラベルも正札も貼ってあって、何と€53.15もしたようです。かえって散財をさせてしまい、申し訳ないことをしてしまいました。 

後悔しても、「後の祭り」です。