2019.7.14

 

ロストバゲッジ(ロスバゲ)のその後の経過  

私がとった対応とアエロフロートからの回答状況

 

 

結論から言うと、ロスバゲから2週間が経過した本日現在、未だに荷物は私の手元に戻っていません。

 

そしてついに今朝ほど、アエロフロートのグランドハンドリング会社のマドリッド空港支店から連絡がありました。果たして、その驚くべき内容とは・・・?!

 

 

先ずは今日にいたるまでの苦労の経過をザッとご説明します。

 

6月30日にシャルルドゴール(CDG)空港でロスバゲ発生。

アエロフロートのサイトから私の荷物のステータスを確認すると、7月3日時点で

【DELIVERY PROCESS INITIATED】 (荷物の配達が開始されました) と表示されたので、間もなく届くに違いないと期待して待っていましたが、一向に届く気配が無く、偶然知り合ったフランス人の青年Mathiasに、CDG空港に問い合わせの電話を入れて貰ったところ、どういう訳か私の荷物がモスクワ空港に戻されてしまったことが判明したところまでは、私の先のブログの記事で書いた通りです。

 

 

1.私が出したe-mailの概要

今日まで、私は手をこまぬいてただボーと待っていた訳ではありません。

各方面に頻繁にメールを送って、私の荷物の所在と、それが私にいつ配送されるかについて、懸命な照会を重ねていました。(暇ですからその時間は幾らでもあります。)

 

①アエロフロートのCDG空港のロスバゲ担当セクション宛てに4回

②アエロフロートのマドリッド空港のグランドハンドリング会社宛てに6回

③アエロフロートの成田空港支店のスタッフ宛てに6回

 

私が送ったメールの内容は、

*荷物が行方不明になって久しい。今何処にあっていつ配送されるのか?

*慢性腎臓病のため毎日薬を飲む必要がある。至急荷物を届けて欲しい。

*健康上の理由から日本の減塩調味料無くして長期の旅行は続けられない。

*冷凍鮭などの生の食材が腐敗するのが心配。

というような内容を繰り返し訴えるものでした。

 

 

2.アエロフロート成田空港支店のスタッフの対応

アエロフロートの成田空港支店のスタッフ宛に助けを求めたのは良かったと思います。

結果論から言うと、現地窓口からの回答が得られなかったため、彼らの努力は実を結びませんでしたが、日本語で丁重な途中経過の報告を貰えると、精神的にとても救われる気がしました。

しかし、連休中のせいもあると思うのですが、彼らの回答の迅速性はまだ十分とは言えませんでした。

 

 

3.アエロフロートCDG空港のスタッフの対応

アエロフロートからの最初の連絡があったのは、7月8日でした。

しかしその内容は自動送信メールで、荷物の損傷や紛失、遅配の場合の請求方法と補償規定を述べるだけの素っ気ないものでした。

私はすぐに関連部署に打ち返しのメールを送り、私の荷物の所在と、配達予想日について問い合わせを行いましたが、その後何回も回答督促のメールを送ったにも拘らず、それに対する返信は未だに無いままです。

 

7月10日に、アエロフロートの自動送信メールで、私の荷物がマドリッド空港に送られるという連絡が入りました。

この時点から、私の照会メールの送り先はマドリッド空港のグランドハンドリング会社に移ります。

 

 

4.アエロフロートのマドリッド空港のグランドハンドリング会社の対応

このグランドハンドリング会社の対応も悪く、私からの問合せや再三回答督促に対しても、先方からの回答は来ませんでした。

 

ところが今朝(7/14)、私のアパートのドアベルが鳴りました。

「あ! 荷物が届いたのかな?」とドアを開けると、そこにはアパートのオーナーのお母さんが電話機を持って立っていました。

「あなたに電話よ。」というので出てみると、マドリッドのグランドハンドリング会社の女性スタッフからでした。

 

彼女が言うには、『あなたの荷物に食品が入っているらしく、酷く臭う。腐った食品が入った荷物を他の荷物と一緒に運ぶことは出来ないし、腐った食品を当方で処分することも出来ない。 あなたがマドリッド空港まで荷物を引き取りに来て欲しい。』と。

 

実は私はこういう事態も薄々予想していました。

ロスバゲにあった人の経験談をブログを読んで、『着払いで荷物が届いた!』なんて言う話も知っていたので、”さもありなん”という感じで受け止めました。

もしそう言われたら、当てにならない配達を待つより、自分で取りに行った方が確実だとも考えていたのです。

私が、『ここからマドリッド迄はバスで片道6~7時間もかかるんだよ。バス代はアエロフロートが補償してくれるのかい?』と訊くと、彼女は『補償についてはアエロフロートに問い合わせてください。』と至極当然の答えを返してきます。

 

私はもはや腹を立てることもなく、『了解しました。これから明日のバスのチケットを手配して、何時にそちらに着くか改めて連絡します。』とスンナリ回答し、すぐにバスのチケットを購入しました。

 

バスは明日の朝、7:30にリャネスを発って、13:55にマドリッド空港に着きます。

帰りのバスは、20:15にマドリッド空港を発って、深夜の02:00にリャネスに着きます。

 

とんだ長距離トンボ返りのバス旅となりましたが、私の荷物がどんなに酷い悪臭を放っているのか、中の塩鮭の状態はどんなことになっているのか、怖いもの見たさで興味津々!

 

それよりも、4万円位の札が入った私の財布や自宅の鍵、運転免許証や銀行のキャッシュカード、予備のクレジットカード、包丁や調味料は無事なのか? 早く知りたいです!

 

色々考えると、今までのどんな旅行よりもワクワク・ドキドキします。

旅の前日に、こんなに出発が楽しみだったことは、久しくありません。

明日のマドリッドへのバス旅と空港での遣り取りを、大いに楽しんで来ようと思います。