2019.5.17

カレンナックからブラントームへ


今日は、カレンナックの最終日です。

チェックアウトに先立ち、このB&Bの様子をご紹介しておきたいと思います。

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私が泊まったB&B
" La Farga "  は
カレンナックの
村の入り口近くに
ある1軒家です。

私の部屋は、写真の車の手前にある坂を下った川沿いの、庭とプールに面した、
構造的にはB1にあります。



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    部屋の様子です

    内装はシンプルで

    ダブルベッドが1台と




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ソファーベッド
がありました

このソファーベッドは下の段を引き出すと2台になります





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  バスルームです

  シャワーにカーテンは
  ありません
  その分広々と仕えました







滞在中、ゲストは殆ど私一人でしたが、一晩だけ、アルザス地方のストラスブールからやって来た二夫婦と一緒に、同じテーブルで食事をしました。
私はスケッチ旅行でアルザスに行ったことがあったので、それなりに会話が弾みました。

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同宿になった
ゲストたちが
同じテーブルを
囲むのも田舎の
B&Bの良さです







さて、チェックアウトを済ませると、オーナーのヴィンセントが、最寄りの鉄道駅
サン・ドニ・レ・マルテル(Saint-Denis-Les-Martel )まで送ってくれました。

途中、ヴィンセントが
 「まだ十分時間があるから、景色の良い秘密の場所を案内しよう。」
 と言って、寄り道をしてくれました。

そこは、緑が滴るような林の中を、小さなせせらぎが流れるところでした。
ん?どこかで見た景色だぞ…。 
ああ、青森県十和田湖の奥入瀬渓流だ!

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岩に苔が蒸して
まるで
奥入瀬渓流!






雨の後はもっと水嵩が増して、奥入瀬渓流と同じ様な景色になるに違いありません。
ヴィンセントは 「秘密だから誰にも教えちゃダメだよ。 瞑想しながら散策するための静かな場所として取っておきたいんだ。」 と言っていました。

そしてもう一つ、ドルドーニュ川に架かる、車がやっと一台通れる幅のつり橋
渡ってくれました。

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           下が板張りなので、
           車が通ると、ガタゴトと
           音がして揺れました。

                 ヴィンセントと記念撮影
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マルテルl駅からは列車ではなく、国鉄のバス🚌 で ブリーヴ・ラ・ガイヤルド
(Brive-la-Gaillarde)という街まで行き、そこで列車に乗り換えて ペリグー まで
行きました。 

ブリーヴ・ラ・ガイヤルド での乗り継ぎ時間が2時間以上あったので、駅前のカフェに荷物を預けて街を見物しました。

この町は単にブリーヴ(Brive)と呼ばれることが多いようで、ラ・ガイヤルドというのは「屈強な」という意味のあだ名で、過去の度重なる戦の際に示された、勇敢な戦いぶりを讃えてつけられたもだそうです。

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ブリーブの駅







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    街並みです







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街の中心に立つ
サン・マルタン教会です

Collégiale Saint-Martin
    de Brive-la-Gaillarde



この教会の聖堂には地下に続く階段があり、クリプトには石棺が並べられた墓の遺跡や、宝物の展示がされていました。





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     裁判所です







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市庁舎です








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広場に灯台があって、
その1階が
オフィス・デ・ツーリズモ
になっていました

「何故灯台があるの?」
と訊いたら、
「昔はこの辺が海だったのじゃないかしら?」だって。
ここから海までは200km
以上あるのに、そりゃないだろう。単なる川があっただけだろうと思いました。



観光案内所で売っていた、トリュフ入りのフォアグラを購入したら、‟ I love BG ‟
というシールをくれました。 早速スーツケースに貼ってみました。
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「  I 💛 B G 」 っていったって、
それが Brive-la-Gaillarde の略だなんて
誰にも分からないと思います














・・・と、こんな具合で、ブリーヴには特にこれといった見所はありませんでした。


そして、また駅から列車に乗って、最初に滞在したペリグーに戻ってきました。

今晩のペリグーのホテルは、駅の真ん前です。
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味もそっけもない
駅に近いというだけが
取り柄の安宿です







周囲にはまともなレストランも無いので、近くの肉屋さんで売っていた旨そうな
パエリアと海老のマリネを買って帰り、ホテルの電子レンジで温めて食べました。 
久しぶりのお米の料理でとても美味しかったです。

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海鮮魚介類と
鶏肉が入った
パエリア 
  と
海老のマリネ






その晩は早く寝て、翌朝はバスの予定を1本早め、早朝5時55分発のバスで、
ブラントームへ行くことにしました。

ブラントームは、二つに分かれたドロンヌ川の中州に作られた、人口2,200人程の
美しい小さな村です。

ドロンヌ川の対岸に建つ大きな修道院が、鏡のような川面に影を落とし、村のシンボルとしての存在感を放っています。

石橋のアーチと堰を流れる清流が、完璧な構図を構成して絵心を掻き立てます。
私はいっぺんでこの村が好きになりました。

天気は今にも降りそうな雨模様でしたが、まだ宿へのチェックインは無理な時間なので、早速、お目当てのポイントに行ってスケッチを開始しました。

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この景色を描く
ために、ここまで
来たのです








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写真機用の三脚を利用
した手製のイーゼルに
スケッチブックを乗せて
筆を進めま







しばらくすると、ポツポツ落ちてきました。
雨が降ったのでは外でのスケッチは出来ませんので、傘をさしてブラブラ歩いてゆくと、ドロンヌ川に架かる橋の袂の建物の中で、個展(エクスポジション)が行われていました。

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何気なく立ち寄ってみましたが、そこで思いもかけない出会いと
展開がありました。










それは次回のお楽しみということで…。