8月12日(水) San Vicente de la Barquera での生活
                  その11 Jesus Guerra君との再会

今日は面白い出会い…というか、「再会」があった。

実は、このサン・ヴィセンテに着いて間もない8月上旬ごろ、スーパーマーケットで買い物をしていたら、「コンニチワ」と声を掛けられた。
見ると、真面目そうな青年が親しみのこもった笑顔でこちらを見ていた。
聞けば、日本語を少し勉強中とのことで、ひらがなの読み方を覚えたところだと言っていた。

その時は買い物に気を取られていて、そのまま別れてしまったが、どうせ自分は暇なので、親しくなって日本語を教えてあげても良かったな…と思ったりしていたのだ。

それが今日、散歩をしていたら港に架かるバルケラ橋の上で、バッタリ再会できたのだ。   最初に気が付いたのは女房。彼女は人の顔を覚えるのが得意だ。
イメージ 1
彼の名は
Jesus という

イエス・キリストの意味で、英語で言えば「ジーザス」
だが、スペイン語の発音はとても難しい。
私には「ヘセス」
または
「フェイソース」
と聞こえる。


橋の上でしばらく会話を試みたが、彼は英語があまり得意でなく、ましてや日本語は会話をするまでには至っておらず、意思の疎通は難しかった。
イメージ 2




自分のスマホを見せて何か言っているんだが…





そこで、我が家に連れて来て、PCの≪Google翻訳≫を使って、会話を行うことにした。

私のPCの壁紙には、娘夫婦や孫たちと撮った写真を掲載していたのだが、彼が私の写真を指差して「これは誰?」と聞くので、「俺だよ。」と言うと怪訝そうな顔をしている。 
女房が「あなた帽子を被っているからよ!」と言って、いきなり私のカウボーイハットを取ったところ、彼はびっくりした顔をして 「オー! ウワー!」 と声を上げた。
突然カツラを取ったようなものだから驚いたんだろうが、彼のその反応に我々も笑い転げた。
イメージ 3




PCでの筆談(?)








彼は現在ボクシングジムに通っており、近々試合でチャンピオンシップに挑戦するのだと言っていた。そして自分はIQが135もあるので、語学を早くマスターすることが出来る、というような事を云っていた。

そして「あなたのIQは幾つですか?」と聞いてきたので、「そんなもん知るか!」と答えておいた。

私は、「ジム通いの合間の都合がいい時に、いつでもよいので、事前に連絡の上、我が家に日本語の勉強をしに来なさい。」と伝えた。

彼は「判った」と言っていたが、本当にまた我が家に来るかどうかは定かではない。

私は暇に任せて、にわか仕立ての「日本語教育法」を勉強し、テキストを作って「通信教育」をしてやろうと考えている。

彼にとっては、変な日本人に話しかけたばっかりに、日本語のレッスンを押し付けられ、迷惑するかもしれないが…。