時刻は23時に差し掛かるところだ…

少しずつ空席が出てきた。

もう少し話をして場所を変えたいところだが…

あちらで騒いでいるアホども(後輩たち)に素晴らしい言い訳をしなければならない。

一緒に行きます!なんて空気の読めない言動を平気で言えるヤツだからな。

フゥ…やれやれだ

よく考えてみてくれ。
何故、俺が後輩に気を使って行動しなきゃならないんだ?
しかも、財布にまでもなって…

……
………まてよ!?
俺は何を先走ってるのだ?彼女が次の店に行くとは言ってないぞ。

俺は、一番大事な事を忘れていた。

やっぱり面倒くさい。

タバコを取り出し、大きくため息をついた。

「お待たせ…
どうしたの?何か考え事してた?」

彼女がグラスを差し出しながら不安そうな顔で俺を見つめている。

そんな彼女を見ていたら、俺の下心なんかどうでもよくなってきた。

今、楽しければいい…

少しあきらめとも思える気持ちと、素直に二人で楽しめたらいい…と言う気持ちが同居している。

「楽しく飲んでるよ。」

不安そうな顔をしている彼女に優しく答えた。

すると少し微笑みながら、彼女が語りかけてきた。

「勝幸はどんな女性がタイプなの?」

可愛いかったら誰でもいい…ってのが本音だか、その気持ちをストレートに言うのはマズだろうな。

細かくタイプを話すべきか…

面倒くせぇ~な…