俺は残りの酒を一気に飲み干した。

「次も同じでいい?」

俺のグラスが空になった事に気付いてくれていた。
そんな小さな気遣いや、気配りの出来る女は好きだ。

「あぁ…同じので頼む。」

そうは言ったが、少しペースが早いかもしれないな。ペースを落として、彼女に合わせようか…

……って、おい!

アンタも飲み干してますやん!!
えっ!何?もしかして…お酒…強いんですか?

強かったらどうしましょ;
俺が先に潰れては洒落にならんぞ。

カウンターに向かって歩く後ろ姿…
参ったなぁ…間違いなくシラフだな;

まさか、軽い気持ちで来たコンパで、これを使う事になるとは…

俺はカバンの中から、肝臓の動きを活発にさせる飲み薬を取り出した。

間に合ってくれよ、俺の肝臓ちゃん!!

そんな願いを込めて一気飲み…
かなり不味い。

ここまで頑張ってるんだから、真面目に口説くとするか…


この瞬間から、罪と罰への扉が開かれた…