俺の心の中でいろんな思惑が交差する。

口説く=彼女にしたい!

警戒する=名前すら適当に答える。

適度にあしらう=面倒くさい。

………
……………まてよ!?

安全策を取りながら、口説く…って方法は無いのか?

あるじゃない♪

本当は彼女なんかいらないが、仕方ないから付き合ってやるよ!…って感じのトークが!!


……
…………

確かにドラマかマンガで見たことがあるが、その男は男前だったよな;
俺の顔で使えるのか?

無理だ…

満場一致で無理だ。

そんな意味のわからない事を考えている時

また、聞こえてくる…

『………

…のか…それで。

忘れているだろ?

お前の……罪…とバツ』


何なんだ…この声は?

頭に響く重い声

間違いなく、天使の囁きではない

悪魔の呟きでもない

最後の審判………

そんな感じがする

…………
………………

「どうしたの?」

彼女の声で我に還った。

「すまない…あまりに綺麗な顔だから見とれてた。」

B級映画の臭いセリフを吐き出すのが精一杯だった。

「嘘つき♪」

彼女は少し頬を膨らませて笑った。

それよりも質問に答えなければ、話の出来ないつまらない男と思われてしまうではないか!

さっきの声の事を考える暇もない。

フゥ…やれやれだ。彼女のペースで進んでいるではないか。

少し気に入らない!

俺は、恥ずかしがり屋さんで格好つけの巨乳フェチで、なおかつ亭主関白なのだ。

まずは、この状況をひっくり返すことに専念しよう。

頭の中にいるミクロの俺の分身を総動員させるのだ!

何なら、今回に限り臨時社員を雇ってもかまわない。
勿論、時給の安くつく外人さんがベストだ。

ん!?まてよ!
頭脳戦になるのなら、時給の安い外人さんは使えないな…
だって言葉が通じないんだもの!!

…て言うか、そんな事を考えてる暇はない。

仕方ない…
久しぶりに仕事以外で本気で頭を使うとするか。