眠れない・眠りが浅い・熟睡できない・・・
不眠症・・・あなたは、どう対処していますか?
不眠症とは
不眠症(ふみんしょう、英:Insomnia, Hyposomnia)とは、必要に応じて入眠や眠り続けることができない睡眠障害である。それが持続し、臨床的に著しい苦痛、または社会的、職業的、または他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている場合に精神障害となる。
不眠症は、入眠や睡眠持続が難しかったり、睡眠の質が悪いといったことが続いているという特徴を持つ、いくつかの医学的な兆候と症状を伴う医学的また精神医学的な障害であると考えられている。
不眠症では一般的に起床中の機能障害が続いている。不眠症はどの年齢でも起きるが、女性と高齢者ではより一般的であり、特に顕著なのは高齢者である。日本では60歳以上では約3人に一人が睡眠問題で悩んでいる。
引用元:不眠症 - Wikipedia
不眠症には、原発性と二次性のものがあり、原発性は医学的・心理的な原因のないもの、二次性は疾患・精神・薬物によるものに分けられます。カフェイン摂取や運動不足、環境的なストレスなど、多くの方が不眠症予備軍となっています。
東洋医学では、肝経(足の厥陰肝経)の経絡が、異常・興奮を起こして不眠症を誘発していると捉えています。全身をリラックスさせ、身体(体と心)の緊張を解放することが、健康的な睡眠・快眠を促します。
不眠症に効くツボ
不眠症が改善できるように、5つに分けて説明して行きます。
A.頭頚部:➀安眠 ➁風池
B.腹背部:③中脘 ④肝兪
C.手 部:⑤神門 ⑥内関
D.足 部:⑦失眠 ⑧行間
E.調 整:⑨百会 ⑩湧泉
A.頭頚部
➀安眠(あんみん)
位置:耳たぶの後ろ、骨の出っ張りから1横指下の部分。
効果:不眠、不安、ストレス、肩こりなど。
➁風池(ふうち)
位置:耳の後ろの骨と、後頭部のくぼみの中間にあるツボ。
効果:不眠、めまい、肩こり、頭痛、鼻づまり、のぼせなど。
B.腹背部
③中脘(ちゅうかん)
位置:胸骨体下端とおへその中間(おへそから親指幅4本分上)部分。
効果:不眠、食欲不振、熱中症、胃痛、胸やけ、吐き気、倦怠感など。
④肝兪(かんゆ)
位置:背中の第9胸椎の両側、真ん中から親指幅1本半外側の部分。
効果:不眠、食欲不振、肝機能調整、倦怠感、むかつき、虚弱体質など。
C.手 部
⑤神門(しんもん)
位置:手関節掌側、横紋の豆状骨下の陥凹部分。
効果:不眠、心気の出入口、ストレス、心痛、動悸、精神疾患など。
⑥内関(ないかん)
位置:手首の横紋の3横指肘側の、腱と腱の中央部分。
効果:不眠、循環器系疾患、気血の出入口、乗り物酔いなど。
D.足 部
⑦失眠(しつみん)
位置:足裏、かかとのふくらみの中央部分。
効果:不眠、不安、ストレス、冷え性など。
⑧行間(こうかん)
位置:親指と第2指の付け根、親指側の部分。
効果:不眠、心因的ED、夜尿症、頻尿、疲れ目、倦怠感など。
E.調 整
⑨百会(ひゃくえ)
位置:頭頂部の正中線上、両耳と鼻の延長線が交わるやや凹んだ部分。
効果:全身の調整のツボ、不眠、疲労、倦怠感、頭痛、疲れ目、肩こりなど。
⑩湧泉(ゆうせん)
位置:足裏、第2指と第3指の間から下に、土踏まずとの際部分。
効果:体調の調整のツボ、不眠、倦怠感、熱中症、こむら返り、冷え性など。
ツボの押し方と注意点
写真を参考に、ツボの位置を確認して、その周辺を指で軽く押します。
最も感覚が敏感になっているところが、あなたにとってのツボになります。
ちょっと痛いけど・・・くらいの力加減でツボを刺激します。
ツボ押しは、力を入れる時に息を吐き、力を抜く時に息を吸います。
ひと押し3~5秒を目安に、5~10回繰り返します。
皮膚の弱い方は、押しすぎに注意しましょう。
いつもと違う、症状が改善しない場合は、医療機関への早期受診が大切です。
肝兪のツボは、自分では押すのが難しいので、ドライヤーやブラシなど
身近なものを使って温めたり刺激をしてください。
不眠症対策
安眠の対策は、生活習慣の見直しが大切です。特に快眠できる環境と食生活など、
不眠の原因の改善と自律神経の調整を図ることが重要です。
➀規則正しい生活
早寝早起き(体内時計の調整)と朝の日光を浴びる習慣作り。朝の日光は、
ビタミンDの生成(丈夫な骨)と感情ホルモン「セロトニン」の分泌を促進。
➁食生活の改善
バランスの良い食事で、催眠作用のあるホルモン「メラトニン」を分泌させる。
メラトニンはタンパク質が原料。
③自律神経の調整
腹式呼吸:自律神経の調整(精神安定、ストレス、冷え性の改善)
④寝室の改善
快眠グッズの活用(寝具の見直し)
照明 遮光カーテン 枕・布団・マットレス 加湿器などの見直し。
⑤運動と入浴
軽めの体操とツボ押し:血流改善で、体内の疲労物質を取り除く。
半身浴(38℃~40℃):みぞおちまで20~30分、血流・疲労回復、安眠、
リラックス効果。
不眠症対策は、生活習慣を見直すことが基本です。忙しい環境の中で、TV・パソコン・携帯の使用、お酒・コーヒー・煙草など嗜好品、偏食での摂取過多、現代社会は、便利になっているにもかかわらず、ストレスの多い環境です。
東洋医学では、全身の気血水の変調、特に肝経の経絡が、異常・興奮を起こして不眠症を誘発していると捉えています。全身をリラックスさせ、身体(体と心)の緊張を解放することが、健康的な安眠・快眠を促します。
ツボ押しで、あなたの「不眠症」が改善しますように。
週刊haruto