東洋医学では、人体を構成し循環している「気・血・水」という概念があり、

これらを担っているのが、「五臓六腑(六臓六腑)」であり、

循環系に相当するものが、「経絡(けいらく)」とされています。

 

 

 

 

 

 

東洋医学の「経絡と経穴」

 

 

経絡(けいらく)と経穴(けいけつ)の分かりやすい例えは、路線と駅の関係です。

 

 

人体  ⇨  日本列島

経絡  ⇨  路線

経穴  ⇨  各駅

 

 

日本列島には、数多くの路線があり、数多くの駅舎があります。

 

人体全身にも、数多くの経絡があり、数多くの経穴があります。



 



 

経穴(けいけつ)

 

 

経穴(ツボ)は、経絡に並んでいる体表のポイントで、臓腑に関係しています。

 

ツボは、体の異常が体表に現れ、治療穴でもあり診察穴でもあります。

 

例えば、手のツボが、頭部や内臓など離れた部位の調整に効くのも、経絡の流れに

 

よるものです。

 

ツボの種類は、主に3種類で「正穴・奇穴・阿是穴」があり、症状によって使い分け

 

となります。WHO(世界保健機関)が定めた、正穴361穴が一般的なツボです。

 

 

 

 

 

 

東洋医学では、体全体の調子が崩れていると、その人の一番弱い部分に影響がおよび
 

それが病気の形で現れると考えます。

 

ツボは、刺激することで経絡の流れを改善し、症状を和らげることの出来る治療点、


誰もがもっている自然治癒力を高め、正常な状態に戻すことが目的です。

 

ツボとは、体の不調やゆがみを、正常な状態に戻す「調整点」のことです。 


 

 

 

 

 

万能のツボ

 

 

合谷(ごうこく)=(別名:虎口)

 

 

位置:人差し指と親指の骨が合流する部分から、少し人差し指側。

効果:痛みの万能のツボ、頭痛、生理痛、歯痛、下痢、便秘など。

 

 

 

 

 

 

ツボの押し方と注意点

 

 

写真を参考に、ツボの位置を確認して、その周辺を指で軽く押します。

 

最も感覚が敏感になっているところが、あなたにとってのツボになります。

 

ちょっと痛いけど・・・くらいの力加減でツボを刺激します。

 

ツボ押しは、力を入れる時に息を吐き、力を抜く時に息を吸います。

 

ひと押し3~5秒を目安に、5~10回繰り返します。

 

皮膚の弱い方は、押しすぎに注意しましょう。

 

いつもと違う、症状が改善しない場合は、医療機関への早期受診が大切です。

 

 

日常生活と経穴(ツボ)

 

 

東洋医学と言えば、「ツボ」と「鍼灸」と答える方が、大多数です。

 

肩こり・腰痛・ストレスに効くツボは・・・皆様から、よく質問されます。

 

それ程、ツボは身近なものですが・・・「ツボ」って何?

 

よく分からないが、押したら効く場所・・・「正解」です。

 

ツボは、日常の不快な症状(未病)の改善 と 健康増進(養生)に役立ちます。

 

まずは、手軽に出来るツボ押しを、健康管理の一つとして取り入れてください。

 

 

 

週刊はると