母の出て来る詩 8 祭 プレヴェール母親のあふれる水のなかで冬 ぼくは生れた一月のある夜のことだいく月かまえの春のさなか両親のあいだで花火があがったそれはいのちの太陽だったそのなかにもうぼくはいた両親はぼくのからだに血をそそいだそれは泉の酒だった酒倉なんかの酒でなかったこのぼくもまた いつの日か両親のように去りゆくだろう (詩集「祭」平田文也訳/より)