雨の日 北園克衛

雨がふる
街がセロファンのように光る
銀行の扉がひかる
ひとり誰かを待っている
矢車草のブウケがぬれる
濡れていく異教徒
しかたのないひととき
雨がふる


 ( 詩集「ヴイナスの貝殻」の「ジャズのための三つの短詩」より )