おおぞらの こころ 八木重吉

わたしよ わたしよ
白鳥となり
らんらんと透きとおって
おおぞらを かけり
おおぞらの うるわしい こころにながれよう

 (詩集「秋の瞳」より)









 母の瞳 八木重吉

ゆうぐれ
瞳をひらけば
ふるさとの母うえもまた
とおくひとみをひらきたまいて
かわゆきものよといいたまうここちするなり

 (詩集「貧しき信徒」より)