山の大尉   イタリア民謡

1 山の大尉は傷ついた
  部下の山岳兵達に
  「もう一度ここで逢いたい」と
  息絶え絶えにことづけた

2 山岳兵はことづけた
  「靴がないので歩けない」
  「靴を履いても履かんでも
  山岳兵に逢いたい」と

3 陽はさし昇る山の朝
  山岳兵は訪れた
  「大尉殿何の命令です
  われらはここに着きました」

4 「私の体を五つに
  切ることを命じます
  初めのそれは皇帝へ
  部下の兵士の記念にと」

5「第二のそれは連隊に
  大尉であった記念にと
  第三のそれはわが母に
  息子の兵の思い出に」

6「第四のそれは愛人へ
  わが初恋の思い出に
  最後のそれは山々へ
  バラで山をおおうため」

  (日本語詞 牧野文子)