かわいい女の子 | レビー小体型認知症母との共同生活「そのうちなんとかなる?」

レビー小体型認知症母との共同生活「そのうちなんとかなる?」

レビー小体型認知症の母との共同生活について書いていこうと思います。
いわゆるシングル介護ってやつですか。
たまに脱線もあり。

昨夜の母
「かわいい子だねえ」


「誰かいるの?」


「そこに」


「私のうしろ?」


「そうだよ。あんたの背中のとこにいた」

錯視や気配(誰かまだ帰って来てない気がする、など)は多いが、純粋な幻視は久しぶり。


「私には見えないよ」


「えっ。見えないのか」


「うん。うちはママと私だけだもん。他には誰もいないんじゃない?」


「そうなのか…。ほんとだ!いない…」


「かわいい子って男の子?女の子?」


「女の子だった」


「こわかったの?」


「こわくないよ」


在宅介護が始まった頃、幻の子供に食べていたパンを差し出したりはしていたが、幻視で怖がったことがない。
むしろ指差して笑ったり、何やら楽しそうだった。


嘘でも楽しいならいいんだろう。

きっと。