令和2年9月11日、安倍首相が安全保障政策に関する談話を発表しました。

談話と言えば平成5年8月4日の河野談話、そして平成7年8月15日の村山談話を苦々しく腹立たしい気持ちで思い起こします。

村山談話について
〜植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました〜

そもそも首相の談話とはいったいなんなのでしょう?
日本政府の大東亜戦争に対する公式の見解?

でも昭和天皇がおっしゃったこととは全然違っています。


米国及英国ニ対スル宣戦ノ詔勅(開戦の詔書)によりますと。

①そもそも東アジアの安定を確保し、世界の平和に寄与することは、明治天皇と大正天皇の指し示した遠大な構想であり、朕が常々忘れずにいるところである。

②諸国と交流を深め、万邦共栄の喜びを共にすることは、帝国が常に外交の枢要とするものである。

③米英両国との争いはやむを得ぬものであり、決して朕がめざしたものではない。

④中華民国政府は帝国の真意を解せず、みだりに事を構えて東アジアの平和を攪乱している。

⑤米英は蒋介石率いる国民政府を支援して東アジアの攪乱を助長し、平和の美名に隠れて東洋制覇の野望を逞しくしている。

⑥米英は与する国を誘って帝国周辺に軍備を増強して帝国に挑戦し、さらに帝国の平和的通商に妨害を与え、遂に経済断交を行い、帝国の生存に重大な脅威を加えている。

⑦朕はこの事態を平和裏に回復させようと努力しているが、米英に妥協する精神は微塵も無く、さらに経済軍事上の脅威を増大させ、帝国を屈従させようとしている。

⑧このままでは、東アジア安定のための帝国積年の努力は水泡に帰し、帝国の存立もまた危険に瀕している。

⑨帝国はもはや自存自衛のために蹶然と立ち上がる。

⑩速やかにこの禍の根を刈り除いて、東アジアの平和を樹立し、これにより帝国の光栄を保全する。

そして大東亜戦争終結ニ関スル詔勅(終戦の詔書)では。

①そもそも帝国国民の健全を図り、万邦共栄の楽しみを共にするには、天照大神、神武天皇をはじめ、歴代天皇の遺された範であり、朕は常々心掛けてきた。

②米英に宣戦した理由もまた、帝国の自存と東アジアの安定を切に願うことから出たもので、他国の主権を否定して領土を侵すようなことは、もとより朕の志ではない。

③朕は帝国と共に終始東アジアの解放に協力した同盟諸国に対し、遺憾の意を表せざるを得ない。


日本は自存自衛のため、そして東亜解放のためにやむを得ず戦ったのです。
その結果、多くの尊い命と引き換えに欧米列強から東亜の解放を勝ち取りました。
その証拠に大東亜戦争終結後、アジアやアフリカの欧米列強に踏みにじられた多くの植民地が独立しました。

村山談話は昭和天皇の詔書の真逆を言っています。

そもそも天皇陛下のおっしゃったことが首相の談話でひっくり返るわけがない。
陛下のおっしゃったことは陛下でなくては変えることはできない。

村山談話は無効です。
昭和天皇のおっしゃったことが全てだと思います。