折り返し地点 | naolog.

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ヴァイオリニスト農頭奈緒 のうがしらなお のブログです。主に音楽活動の記録です♪

今週はPAC定期です。
どんな演奏会も大切ですが、毎月のPACの定期演奏会は、私にとって特別な演奏会です。大切に思う仲間と場所と、素晴らしいゲストの方々と3日間連続でコンサートを作る時間。今までも大きな感動を知ることもあれば、とても緊張することもあり色々な感情を味わって来ました。
定期会員さんの多いPACの演奏会では、拍手の音も知っている音に感じてきます。2000人近くの方々から降り注ぐ1回ずつの拍手をずっとずっと覚えておきたいなと思います。

レジデントプレイヤーからコアメンバーに、契約団員から団員になって、変わったことは卒業してから初めて、homeとなる演奏場所を得たことです。


私は本当に幸いなことに、大学院を卒業して3年半以上、本番のある日々が途絶えたことは今までありません。
でもどれだけ日常的に舞台立っていても、それが特別でなくなる日はこないのではないかと思います。

もっとベテランの音楽家は、それが生活の一部に馴染みきり、自分の生命をシンプルに音に委ねられるようになるのでしょうか。それともずっとずっと舞台は特別に特別に感じるものなのでしょうか。

それは誰にとっても簡単なことではなく、奇跡のようなことですが私がこれからも何十年も弾き続けられたならば、いつか少しわかるものなのかもしれません。
特別 と、本当の自然体が重なる場所。きっと探しても見つからず、歩み続けたらいつかたどり着くものなのではないかと思います。

今回のPAC定期のソリストの藤原真理さんはそんなものを感じます。本当にシンプルに音を紡いでいて本当にあたたかく、ソリストとしてのしなやかな強靭さにも満ちています。私はとても好きです。
どんな時も音楽と向き合い続けることは素晴らしいことだと教えてくれる気がします。  

交響曲は田園。こちらもとても好きな交響曲です。私は自然にとても共感を覚えるし、ベートーヴェンが交響曲第5番 運命 の後に第6番 田園 を書いたところも好きです。

今日は今シーズン全9回の定期演奏会のうちの5回目の中日。シーズンのひとつの折り返し地点でした。明日の3日目が終わったら、来月と再来月は芸文センターの改修工事のために定期演奏会おやすみです。

今週は佐渡監督のじっくりとしたリハーサルに加え、バイエルンから来てくださっているコンサートマスターの方のレッスンを受けたりと新年から濃い1週間でした。
最後、明日も心から音楽を感じて集中して、特別な良い時間にしたいと思います。

とりとめなくなってしまいなんとなく読みにくくなってしまいましたが、全てが終わってからだと、次へ次へと進まなくてはいけないのでこんなに立ち止まって考えられなくなるのでふと残しておきたくなりました(^ ^)

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