3月のこと✳︎Harmony for Japan2014 | naolog.

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ヴァイオリニスト農頭奈緒 のうがしらなお のブログです。主に音楽活動の記録です♪

3月の、心に残った本番のことを書きます(*^^*)


3月8日、9日は長岡京で東日本大震災復興祈念コーラスコンサート『Harmony for Japan2014』に特設オーケストラのコンサートミストレスとして参加していました。

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昨年に引き続き、2年目の参加。
このコンサートでは、私たちの出演ステージは《オーケストラと歌う信長貴富作品》として被災地からの中学高校生の合唱団も一緒に演奏しました。
多感な年頃の生徒さんたちの、男の子も女の子も涙しながらの歌声とともに奏でながら、どうかこの子達の心に浮かぶ人たちにも歌声が届きますようにと、願わずにはいられませんでした。


だからこころよせめてうたえ
あなたの複雑   あなたの空虚

こころようたえ
という作品の中の一節です。圧倒的な生命力に満ちた作品です。
誰もが、心に色んな感情を持っていると思うけれど、そんなひとりひとりが声を合わせ音を合わせ心を合わせて美しいものを作るエネルギーは本当に特別なものだと思います。

このコンサートでは毎年、歌声や音楽に私自身が鳥肌がたつほど心奮い立たせられる気持ちがします。
そのことは、義援金を集めるためだけではなく、音楽には必ず目に見えるものの復興が終わった先までずっと、明日への活力になることができると信じさせてくれます。


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昨年のこのコンサートで生まれた、群青という歌があります。この歌詞は、被災地の南相馬郡の小高中学校の生徒さんたちの言葉で作られました。最後に引用させて頂きます。

群青    
       
ああ、あの町で生まれて君と出会い
たくさんの思い出抱いて 
一緒に時間(とき)を過ごしたね
今、旅立つ日見える景色は違っても
遠い場所で君も同じ空 
きっと見上げているはず
「またね」と手を振るけど明日も会えるのかな
遠ざかる君の笑顔  今でも忘れない
あの日見た夕陽 あの日見た花火
いつでも 君がいたね
あたりまえが 幸せと知った
自転車をこいで 君と行った海
鮮やかな記憶が
目を閉じれば 群青に染まる
 
あれから2年の日が 僕らの中を過ぎて 
3月の風に吹かれ 君を今でも思う
響け この歌声 響け 遠くまでも
あの空の彼方へも 大切な すべてに届け
涙のあとにも 見上げた夜空に
希望が光ってるよ  
僕らを待つ 群青の町で
きっと また会おう あの町で会おう
僕らの約束は  消えはしない 群青の絆
また 会おう  群青の町で・・・・