妹さんも大阪に駆けつけ、みーちゃんのお父さんお母さんも病院に泊まりこみ、みーちゃんに付き添う。





時々、目を覚ました時に「寒い…」と言えば皆で手足をさすり、「暑い…」と言えば皆でうちわであおいだり氷枕を交換したり、少しでもみーちゃんの苦痛を和らげられるように尽くした。





床擦れ部分を痛がるのがかわいそうで仕方なかった。





体位を移動させる時に看護師さんにお願いするのだが、その度に苦しそうな表情をするので手を握って「大丈夫やで、ゆっくりやってもらおうな」と声を掛けた。





つらかった





みー本人が一番つらく苦しかっただろう





その事自体がつらかった





最愛の人が苦しむのがつらかった





何もしてやれないのがくやしくて、もどかしくて、情けなかった





目が覚めた時に、名前を呼んでくれた。





そして、




「今までありがとう」





って言った。





それから、





「もういいかな…」





って言った。






咄嗟に「うちもありがとうや…」






「うん…もういいよ…みーちゃん もういいよ!」





とちゃんと聞こえるように、みーちゃんの
手を握って言った…





今までつらい治療に泣き言を言わずに耐えてきたみーちゃん。





もういいかな…って…ウチために耐えてきてくれたのか





弱虫で泣き虫で寂しがり屋のウチを残していけないから頑張ってくれていたのか





いつか喧嘩をしてしまった時に「あいちゃんがいるから頑張れるのに…」と言われた事があった。





その言葉を思い出す。





こんな奴のために…





そんな力残っていないはずなのに、腕を伸ばしてきた。





その腕に抱かれるように、ウチもみーちゃんを抱き締めた。





みーちゃんの柔らかかった身体は、痩せて骨ばっていて、強く抱き締めると折れてしまいそうだった。





それでも、愛おしかった。





一番、愛した人だった。