不足感と欠乏感が鬼の種 | 魂の望みのままに新しい時代をつくる

 
鬼滅の刃、最終巻が出ましたね-。
いい漫画でした。
 
 
少し前の天職部で、
鬼滅の刃を取りあげ、
 
 
について話しました。
 
 
鬼滅の刃には、
天職のエッセンスと、
新しい組織のあり方が描かれ、
わたしたちの指針になります。
 
 
今日は、そのときの天職部から、
「鬼の癒し」についてシェアします。
 
 
鬼滅の刃の中の鬼は、
もとは、全員、人間でした。
 
鬼に噛まれるか、
鬼のトップ鬼舞辻無惨に血をわけてもらい
鬼になります。
 
 
傷ついたり
絶望したり
怒りにさいなまれているとき
鬼にならないか、と誘われるケースが
多いです。
 
 
 
(天職部シェアここから)
 
前略
 
 
 
鬼の癒しのプロセスも、走馬灯の中で描かれているんですね。
 
ひとつのパターンとして多いのが、誤解・勘違いです。
 
誰かから言われたこととかその状況や言葉や行動を勘違いして捉えたことで自分の中の心の闇を大きくしてそれが鬼を選ばせたりとか、周りに悪影響を与えていくような行動をとってしまったり。
 
ということで(鬼に)なっちゃったんだよね、という背景での理解をさせつつ、それをリフレーミングしているんですね。
 
捉え直しをして、違ったなぁとか本当の愛情を感じたりとか、勘違いや誤解を自分でちゃんと解いて死んでいくというパターンが結構あります。 
 
 
 
主人公の炭治郎が癒しの相手になっていることもありますね。
 
死んでいく鬼が伸ばした手を炭治郎が握るとか、それで鬼が求めていたものが得られて癒されて死んでいけたりとか。
 

©吾峠呼世晴/集英社
 
 
 
アニメのネタバレをひとつ言うと、小説家になりたかったけれど「お前才能ない」と罵倒されて原稿を踏みつけにされて鬼になった人がいるんですけど。
 
 
 
 
©吾峠呼世晴/集英社
 
 
炭治郎はその原稿を踏まないんです。
 
 
原稿をすごく避けて、最後に「お前の血鬼術はすごい」と言って褒めるんです。
 
その彼が欲しかったのは自分の表現したものを尊重してほしい、認めてほしい、賞賛してほしいという欲求がすごく強かったんだけども、それを全部踏みつけにされて傷になっていたところを炭治郎が全部尊重したんですよね。
 
自分の出した原稿は踏まない、お前はすごいって認めてくれる、というプロセスを見ていくと、自分の中の闇や排除したいもの、優越感を感じたい何か、そういったものを見つけたとしても、それをしていくことで自分も癒されていくんだという学びになっています。 
 
 
 
 
©吾峠呼世晴/集英社
 
 
あとは、この癒しで後半に大きく描かれているのがふたつあります。 
 
本人が求めているものが大体ふたつ、エネルギー源になるものがあるんですね。
 
ネガティブなエネルギー源になりやすいものが”ニーズ”とコーチングの世界で呼ばれているもので、自分に欠けている・欠乏している、持っていないというもの。
 
ないと思っているから渇望するんですね。
 
得たくて得たくてしょうがない。
 
それを得るためにすごく不自然な言動をしてしまったりとか、得られないときに異常な怒りを感じたりとかというものをニーズと呼びます。
 
 
例えば
「一番になりたい」
「強くなりたい」
「つながりが欲しい」とか。
 
 
 
自分と合わないものを聞くと「みんなそこそこ持っているしなんでそんなに渇望するの?あるじゃん」と感じるようなものも、本人はないと思っているからめちゃくちゃ欲しいし、例えば欲しい言葉を得るためにあらゆる策を講じていったりするんですね。
 
 
 
鬼が鬼になるときというのはこのニーズとマッチしているし、ニーズってエネルギー源にもなるのでそれを得るためにめちゃくちゃ頑張るんですよ。
 
だからうまくいくとそれが血鬼術といって鬼の特別な才能を開いたような技につながっていったりもします。
 
だから技を見ると何が鬼のニーズかというのもよくわかるんですよね。
 
このニーズは私たち人間誰もが多かれ少なかれ持っている。
 
影響が強いか弱いかはその人の精神的な発達度合いにもよるけれどみんな持っていると言われています。
 
だから何が自分のニーズかというのを知って、ニーズを得るためにしている不自然な言動をコントロールしてやめていくと、人間関係や自分のエネルギーの消耗が少なくなっていくし、満たしていくこともできる。 
 
ここ数年自分満たしブームがあったと思うんですけれど、人がやっている満たしをやっても別に何も満たされないというのはニーズとマッチしていないというのはあります。
 
言葉が欲しいのに物を買うのは全然違うし、褒められたいのに、家でひとりでアロマバスに入っても全然満たされないですよね。
 
自分のニーズに合ったものをしていったりしてもらったりして満たしていくというのをしていけると、ニーズによる不自然な行動がなくなっていきます。 
 
 
 
ニーズの影響が大きい人の印象。
 
 
痛々しい
めんどうくさい
とっつきにくい
なんか不自然、
 
みたいな印象を与えやすいです。
 
 
そうやって見ると「あの人は何を求めているんだろう?」ということが想像できるので、それを自分が満たしてあげることで関係を良くしていくというのもひとつだし、そういう人は面倒くさいので付き合いませんと決めていくとか、ある程度距離を置くとか。
 
不自然な言動にマイナスの影響を与えられないような在り方を変えていくという対策がとれるので。
 
ニーズの影響が強い人に嫌な思いを受けているとその人を排除したいと思うけれど、自分などのようにしてその人を自分にとっての鬼にしないでいいかなというところに思いを寄せていくことができます。 
 
 
 
 
本当に、というのは、単行本の後半ですごく強く描かれているんですが、本当にしたかったことはなにか、本当に大切にしたかったことはなにか、本当に欲しかったものはなにか、という自分の感じる価値。
 
強さを求めたのはそもそもなんで?とか。
 
大切な人を守りたかっただけだったな、という価値の部分に気づいていくこと。
 
 
鬼は価値に気づいて癒されて死んでいくんですが、私たちはこれから人生が続いていくので、ニーズに振り回されることなく自分が本当に価値があると思うものに沿って色々なものを選択していくために価値がわかっていると鬼にならずに済むし、より人間として充実し、更に柱、人として生まれながら神として生きるという領域に行けるんじゃないかと思います。
 
 

 
 
天職部51_鬼滅の刃が教えてくれる新旧の生き方・組織・リーダー ④現代社会の鬼とは、の中から一部抜粋

 

 

 
 
 
 

 
 
12月の天職部は、
 
誰もが何かしら持つ
欠乏感・不足感(ニーズ)を
 
「わたしが欠乏感・不足感を感じるそれは何か」
個々で掘り下げていきます。
 
 
 
何を欠乏・不足と感し、
何を渇望しているか知ることで、
満たす方法を選択できます。
 
 
また、
無意識の渇望によりしてきた
不自然な言動をコントロールできる
ようになります。
 
 
 
今回の天職部は、
これまで心理的なアプローチで、
ある程度、癒され、
楽になっているひとほど、
 
効果を大きく感じられるテーマだと思います。
 
 
 
 

不足感、欠乏感の自己分析

エネルギー浪費をなくす対処対策を考える

 

 

 
12月28日(月)
天職部
①大阪
②動画
 
 
その後、
グループセッション形式の
深堀りセッションあり
①大阪
②zoom 
 
 アップしました
 
わたしは、
鬼をつくらないという社会を
創りたいです。