梅田幸子です。
「子育てのやり直しは、いつからでも!」と勇気付けられるメールをいただきましたので、ご紹介します。
これまでの子育てに後悔して落ち込んでいる間に、お子さまとの新しい関係が開けそうです。
★この方は、高校1年生のお嬢様をお持ちの男性Mさん。
「子どもの話を最後まで聞こう・心を感じよう」というワークショップを行なった日のことです。
他のメンバーは、就学前~小学生中学年くらいまでのお子様をお持ちのお父さん、お母さんでした。
Mさんが言いました。
「うちの娘は、小学6年のころから、まともに口をきいてくれない。ずっと反抗期だと思っていたけれど、5年間も続くなんておかしいと思ってこのワークショップに参加したんだ。
自分が娘とコミュニケーションできていなかった、ということが良くわかる。すぐにお説教になって、話もしたくないって思っているんだ。
ああ、もっと早く知っていれば!
みんなは、これからだけど、私は、もう遅いよ。」
悔しがって、暗くなっていらっしゃいました。
そのMさんからいただいたメールです。
(Mさん、掲載にご快諾いただき、ありがとうございました。たくさんのお父さん・お母さんたちが勇気付けられると思います。)
> 梅田幸子様
> 先日は、ワークショップで、「聴く」ということを気付かせて
> いただき、ありがとうございました。
> おかげで、今日は、娘からラブレターです。
> というのも、ワークショップ終了後は取り乱してしまいましたが、
> 最近、不機嫌だった娘が、怒って帰ってきたとき、
> 「聴く」ことができました。
> 泣きそうな、けどひどく怒っていて、
> 最近の様子も気になっていたので、
> 「何かあったの? ご飯ができるまで聞かせてもらえない?」と
> 声をかけてみました。
> そうしたら、部活を辞めたいというんです。
> カチンときました。
> だって、ラクロス部がある高校に行きたいと言って、
> 受験した私立の学校ですよ。
> けど、ワークショップで学んだように
> 「最後まで聴いてみよう」と思い、
> 「辞めたいくらい、嫌なことがあったんだね。」
> って聞きました。
> そうしたら、もっと大変です。
> キャプテンの理不尽さとリーダーシップのなさ、
> えこひいきなどについて、とうとうと語り始めたのです。
> 「ああ、終わりだ」って思いましたね。
> 「自分でしたいって言ったことじゃないか。」
> って言いたいのを我慢して、
> 「ラクロスやめたら、高いお金出して私立に行った意味ないじゃないか!」と
> 言いたいのも我慢して、
> 娘の心をできるだけ感じようと、
> 相槌を打ち続けました。
> 娘は怒って、「絶対やめる」と言いますし、
> キャプテンの嫌なことリストを、
> 1年生のメンバーと交換日記につけていて、
> それを顧問に見せて辞めてやろう、
> と相談しているとまで言い出します。
> さすがに、「幸子さん、うそつき」って思いました。
> けど、「最後まで聞く」ということを自分に誓いましたから、
> とりあえず、続けてみたんです。
> なかば、あきらめモードでしたけどね。
> そうしているうちに、娘が落ち着いてきて、
> 「部活は辞めない」
> 「レギュラーになりたい」
> 「自分の代になったらキャプテンをしたい」
> 「だから、嫌なところリストが書かれた交換日記は、自分がキャプテンに
> なったときに『絶対しないことリスト』として、書き留めている」
> という話まで聞かせてくれました。
> そして、ラブレターが今日あったのです。
> 読んでやってください。
>> お父さんへ
>> この前は、いろいろ話をきいてくれてありがと。
>> お父さんのアドバイスのおかげで、ずっともやもやしていたのが、
>> すっきりして、練習に集中できるようになったよ。そのせいかな、
>> 次の大会の選手に選ばれちゃった。
>> レギュラーはビミョーだけど、試合には出れると思う。レギュラーも
>> 頑張ればなれそうな気がする。
>> 何か上手く言えないけど、THANK YOU★
>> 試合見に来てね。
> 私、何もアドバイスしていないんですけどね。
> 無理にアドバイスしていた時は、
> お説教っぽくて嫌がっていたのに、
> 最後まで聴くことが、娘にとっての最高のアドバイスだったなんて、
> 目から鱗です。
> まだ、お互い照れがあるようで、
> 面と向かって急に仲良くはなりませんが、
> 少しずつ距離が縮まっているように感じます。
> ありがとうございました。
高校生のお嬢様と、5年間の空白を経て、見事、信頼関係ができてきたようです。
小さな頃から、こんなコミュニケーションができていたら、悩まなくてもすんだかもしれないし、これまでに出てきたお嬢様自身の問題や、家庭の問題はなかったかもしれない。
子どもにかわいそうなことをした。
自分も辛かった。
そう後悔される方がいらっしゃって当然だと思います。
しかし、思うんです。
今、気付けたのは、これまでがあったから。
今、あなたは、気付いて、変わる準備がある。
今のあなたに必要だから、私、梅田幸子や、こういう考え方と出会ったんだ。
今から、新しい一歩を踏み出せる。
完璧な親なんていません。
皆、悩みながら、進んでいます。
失敗もするし、間違ったこともするでしょう。
けど、やり直すことができる、いつからでも、そう信じています。
時間はかかるかもしれないけれど、今日から、愛しなおしてあげましょう。
梅田幸子⇒http://with-c.net/
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