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■■ 1.問題は指導法ではない
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こんにちは。梅田幸子です。
お子さまの成長段階によって、子育ての悩みはどんどん変わってきますね。
最近、「漢字を覚えていなかった」「てにをはが使えない」「どんな指導法がいいですか?」といった言葉の指導法に関するご相談が多いので、取り上げてみたいと思います。他の教科にも応用できることも多いです。
親御さんからは、「この子の性格にあった指導法は、何でしょう?」と相談されることが多いです。そして、じっくりご様子を聞いてみると、実は、問題の原因は「指導法」ではないことが多いんです。
すぐに指導法が気になってしまうのは、「1人ひとりの個性にあわせた指導をしよう」というスローガンの影響だと思います。
実は、「漢字が覚えられない」という理由には、いろんな可能性があります。学習のさまたげになるワナも、たくさんあります。指導法以外の影響の方が大きいかも。
問題の原因にはどんな可能性があるのか、ある方の例をご紹介しながらお話していきたいと思います。あなたのお子さまにも当てはまるかもしれませんね。
【ご相談内容】Aさん(30代 女性)
小学2年生の息子がいます。
2年生にあがってすぐに学校で小テストをしたら、1年生で習った漢字をほとんど覚えていないことがわかりました。4月は親子で特訓しましたが、「違うよ。こうだよ」と間違ったところを指摘すると、別に私は怒っているわけでもないのに、息子はヒステリーをおこします。間違いを受け入れられないみたいで、いろんな理屈をこねていいわけをします。ひどくなると泣いちゃいます。親だからかな、と思って漢字教室に入れたのですが、そこでも同じです。泣いて帰ってきます。こんな息子なんですが、漢字を教えるにはどういう指導方法がいいんでしょうか。
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というご相談でした。
勉強中にヒステリーをおこしたり、泣いちゃったりするのは、Aさんもお子さまもお互いせつないですね。けど2年生の早い時期に、「1年生の漢字を覚えていないことがわかった」「親子で特訓した」というのは、お子さまに興味と愛情をもっていないとできないことです。その気持ちで、絶対に挽回できますよ!
さて、ご相談を受けた私は、「原因は指導法ではないかもしれない」と思いました。Aさんは、育児日記をつけていらっしゃいました。育児日記を読みながら、原因を探っていくと、いくつもの可能性があることがわかりました。
大きくは、「急にできなくなった場合」と「根本的に苦手な場合」にわかれます。
しかし、Aさんは2年生になってから1年生の漢字ができないことに気付いたので、どちらかわかりませんでした。いくつかの可能性についてお子様の様子を観察していくことにしました。
次回は、急にできなくなった理由の1つ「鼻炎が理由かも」をお送りします。あなたのお子さまにも当てはまるかもしれませんね。
【ご注意事項】
○同じようなお悩みでも、人それぞれ原因は異なります。原因が異なるので、効果的な対処法も人それぞれ。場合によっては、同じ悩みでも正反対の対処法になることもあるのでご注意くださいね。
○Aさんのケースは、Aさんが書いていた育児日記とメールのやりとりをもとにアドバイスしました。
梅田幸子⇒http://with-c.net/
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