やっと気持ち悪いのは抜けたけど
身体中が怠くて
泥のように崩れそう。
引力感じるねえ……みしみし
布団に染み込んでいくわたし。
……そこへ、にゃあとクロが来た。
クロはふんふんと私の耳の辺りの匂いを嗅ぎ
首すじをザリッとなめる。
イテテ、やめて。
とっさに手で払いのけると
またにゃあと言い
やおら私のお腹に飛び乗ってきた。
ふぎゃ！
たまらず寝返りをうつと
諦めずに今度は背中によじ登ってくる。
まだ、ましである。
しばらく身体を丸めて耐えていたら
クロの体温が
ちょっと立てた爪を通して
じんわり背中に広がり
お灸？鍼？
よくわからんけど
だんだんと効いて参りました。
