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ヒーブーのブログ

山・酒・RUN・読書 7
’暇つぶしだけど真剣に’

なぜわざわざ東京から大峰まで行って縦走する気になったんだろう。
自分でも明確な理由がわからない。
2年前に死んだ山仲間から同じく単独で東京から行ってきた話を少し聞いたことがあった。大阪出身の自分が関西の山の話を東京人から聞くということで変に自尊心に火がついたのかもしれない。
学生時代毎週のように台高や大峰の沢に通った懐かしさに浸りたかったのかもしれない。
半年前には既に行くことは決意していた。ただ、普通に何日も時間をかけて歩き通しても、それでは単なるハイキングの延長になってしまう。山やでありランナーである自分らしさも表現してみたい。
ネットで調べてみると、かつては2日間に分けて完走するトレランレースまであったようだし、無泊縦走を達成している強者もいる。前週にMt.FUJI100を完走したばかりの身では、そこまでは無理と思い、2泊3日ならなんとか今の体力で行けるという目算で計画を立てた。
公共交通でのアクセスなので、初日に大阪の実家から移動して吉野をスタートできるのは朝の8時。この時点で4時間以上のハンデを負うことになるが、所詮2000mにも満たない低山。夜間走行も可能だし、ツエルトでどこでも寝ることはできるはず。遅れれば、翌日夜中からスタートすれば挽回できるという自信もあった。Mt.FUJI100を完走したことによる自信が膨らんでいたこともある。
結果 連日16~18時間の行動をやり遂げ3日目の20時に熊野本宮にたどり着けた。苦しい山行というようなものではなく、3日間フルに大峰を満喫できた満足感を味わえる素晴らしい旅だった。日高や北アのような自然の厳しさはないのでプレッシャーお感じることもなく、古えの修験道を味わいながら辿る日本らしいノスタルジックな旅であった。
来週は秩父で50kのレース。3週連続でのトレイルにプレッシャーはなく、なぜか楽しみたいという期待感だけが湧いてくる。

ロードショーで見そびれたためにTVで見ることになったが、アニメ映画だけにどちらでもよかったかもしれない。

東日本震災のことを扱ったではあるものの、果たして何を問いかけたかったのだろう。日本人である自分でさえそう思うのだから、海外の人たちがこれを見てどう感じるのか気になる。ジブリの印象だけで見てもつまらないと思うのだが。

日本人は見るべきか、見ないべきかというような議論が日本上映前にあったように思うが、アカデミー賞をとった作品となればいづれは見ることになるであろうし、なぜそのような議論が起こったのかもこの目で確かめたい。

見てみるとやはり日本人である自分からは複雑な印象を持ったという感想になる。描かれたオッペンハイマーの心底は本当の姿だったのか、名声を得るために原爆投下まで突き進んだのではないのか、やはり疑いたくなる気持ちは消せない。

米国の今の国民も心の中では本当は何を思っているのか、利己主義やポピュラリズムやアメリカ第一主義などという言葉が存在する以上何を信じれば良いのか今もって分からない。