Juju: 黒ほど懐の深い色はないのではないだろうか?
すべてを包み込み、飲み込む宇宙の闇であり、
すべての光を吸収してしまう色でもある。
昼間の太陽の明るさが白であるなら、夜の闇が黒である。
では、人間が遺伝子レベルで持っている黒のイメージとはなんだろうか?
太古の昔、真っ暗な闇である夜は、夜行性の動物に襲われ、またどこかに転落して、多くのものが命を失ってきた。
人間にとっても、夜の黒は、死に直結する恐怖の色であった。
それとは反対に、日中の光の中では、別の意味で肉食動物に襲われやすい。そんな時、物陰や洞窟の黒は、敵から身を隠すことができ、庇護してくれる色でもあった。そして黒と一体化した時に、強力なパワーを与えてくれると信じた。そこでそのパワーをつかったサタンや黒魔術で力を得ようとする人々にとっては、崇拝の色となった。逆に、魔除けの色としても使われるようになった。
古代エジプトでは、黒は生命や再生の色で、死者を導くアヌビスの神は、黒で表されている。
Juju: 黒のアイラインって魔除けの意味もあったんですって。
また砂漠では、黒のアイラインは涙腺を刺激し、眼炎を予防する効果もあったという。
ところで、日本ではお坊さんが日常着ている法衣の色が黒だけど、その意味って知っている?
日本の仏教では、法衣の黒は、何にも染まらない不動の色とされ、仏教に帰依した揺るがない心の証、信仰の深さの色と考えられている。
また、「玄(くろ)」は、奥が深くてよく見えない、暗くてわからない様子を表すとされ、「玄人(くろうと)」も奥の深さを極めた人という意味で、それは悟りの境地とも言える。
Juju: 神の前で穢れのない色としての白と、帰依した心を表す黒、
完全を求めるという意味では、どちらも同じなのね。
そういった意味で言うなら、白も黒もモノトーンというくくりで考えたとき、
有彩色と無彩色の関係ってどうなのかな?
心理的に見れば、有彩色が感情を語るものなら、無彩色は沈黙を象徴すると言える。東洋が育んできた書や水墨画、この黒の美は儒教や禅の思想とも通じ合うところがあり、エゴを超越して「無」に帰すると考えることで救いを得る哲学が影響している。
juju: そういえば、ピカソの「ゲルニカ」もモノトーンで描かれているわね。
これは、ナチスがスペインのゲルニカ市民を無差別爆撃
したことに抗議して描かれた絵なのだけれど、
ピカソは、この絵をモノトーンで描いたことに対して
「色彩はある種の救いを意味してしまうからです」と語っている。
あまりの悲しさに色を使うことができなかったのでしょうね。
心理的な意味として、黒はすべてを包み込む、懐の深い色でもある。例えば、本心を隠して物事に取り組まなければならない時などは、黒を身につけていると安堵感を感じる。また、断りたいことがあるときや、自信のないときに着ると、気持ちを支えてくれる色でもある。不安なときには気持ちを包み込み、外に向けては防御する鎧のような役割を果たすこともある。
また、黒はかっこよく見せてくれる色でも有り、気分をビシッと引き締めてくれる効果もある。
Juju: なるほどね、黒は「玄人」つまりプロフェッショナルの色でもあるわけね。
だから、黒を選ぶ人の中には、プライドを持って物事に取り組んでいる人や、
プロフェッショナル意識が高い人が多いのね。
反面、自信がなくて鎧としてきている人もいるわけね。
黒の好きなあなたは、どちらですか?
今日も最後まで読んで下さり
ありがとう♥
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