塾での六年生としての授業は順調に始まりました
完全オンライン授業でしたが
土曜日にはズームでの個別質問時間が設定され
先生と1対1で 30分間
質問に答えてもらえることになりました
これはチャーンス!とばかりに
予約開始になってすぐにサイトを開きます
既にポツポツといくつかの枠は予約で埋まっています
本来は生徒と先生で1対1のところなのでしょうが
息子の場合はまた途中で黙っちゃったりする可能性もありましたし
初回でつまずいてもなんなので
あらかじめ先生にメールで
「申し訳ありませんが
授業中に泣いちゃったりしたこともある子なので
保護者も同席させてください」と送っておきました
先生からは
「もちろんです!よろしくお願いします」
とのお返事
どの先生が対応してくれるのかは不明でしたが
理系担当のスター先生であるところの
石山先生が来てくれることを期待します
どーせ質問するなら
私が解説を読んでもよくわからない問題を教えてもらっちゃおーと思い
宿題のなかから最も難しい問題をチョイス
それは植木算や旅人算などが複合的に組み合わされた問題で
私が解説を読んでも「うーんそうくるか…」という感じの問題でした
息子に解説するにしても
絵に描き表すのも難しいし
たぶん絵にしても息子は理解できないだろうなー
イメージできないだろうなー
みたいな問題でした
質問コーナーではバッチリ石山先生が登場してくれました!
やったね!
先生はいきなり解説には入らず
まずは事前リサーチから
「ユウくんはさーなんで受検しようと思ったの?
お母さんにやれって言われたの?」
いーえっ!あっしはそんなこと言ってないっす!
と心の中で叫びつつ
息子は「うちの隣が小石川中だから、近いからだよ」
石山先生は
「そっかー、近いっていうのも立派な志望動機だよな!
んじゃ小石川目指して頑張ろうなっ
で、質問してもらったこの問題なんだけどさー
先生が解説してユウ君にわかったような気にさせちゃうことは簡単なんだけど
それじゃーあんまり身につかないと思うんだよね」
おっ、さすがのおこたえ
ベテランは違いますなー
石山先生はさらに続けます
「ユウくんはさ、昨日の授業でやったこっちの問題は
自分で線分図って書けるかな?
いま書いてみてくれる?」
「わかったー」と言って
息子はノートに書いて画面越しに見せましたが
ちっとも線分図にはなっていなくてぐちゃぐちゃ
文章題から内容を読み取り
わかっている部分の値とわからない部分を□に置き換えて
二本の線を書きます
この二本の線を比べることで分からない部分の値が何であるかを考えて
数式を立てるということになりますが
息子が書いた線は二本の線の長さが違っているので線分図になっていません
先生は
「線分図がきちんと書ければこの問題はできちゃったのと同じなんだけど
線分図がちゃんと書けないことが問題なんだよね
そもそもユウ君はさ
4年生の時にやった四則演算ってちゃんとできる?
□の部分を計算するやつ」
式の途中が□になっていて、その四角は何かを計算する問題です
毎日のドリルの宿題にはちょこちょこ出ていましたが
ランダムに出ていただけなので
息子の場合は完全に習得しているとは言えない状態でした
先生は
「じゃあさ、4年生の時のドリル出してきて
四則演算のところを全部来週までにやってみて
完璧にできるようにしてくれるかな?
4年生のドリルに戻っちゃうなんてやだなーって思うかもしれないけどさー
まずはそこからやらないとね」
とのお言葉
私としては
「そうそう、まずは基礎から!よくぞ言ってくださった!」
という感じでした
まさにジャストなご指導!
勉強は分からなくなったら二年でも三年でも前の学年に戻って
基礎から勉強をやり直すべきと言われます
学生の面倒見がよい大学として20年以上ランキング1位となっている金沢工業大学
この大学の学内には中学高校からの教科書が全学年分揃えてあり
すぐ手に取って復習ができるように置いてあるとか
入学時の偏差値が高い大学とは言えませんが
卒業する頃にはしっかりした学力を身につけ就職も引く手あまた
高い就職率を誇るといわれます
まさに基礎に戻ることこそが大事と分かってはいたのですが
私が息子に言ってもなかなか進まなかったのです
息子も素直に「うん、わかった」とのお返事
それから終了までの間は
前日の授業でやったところの復習という形でしたが
息子は全く身についていないのがバレバレ
あっという間に持ち時間の30分は過ぎてしまいます
講義の終わりに先生は
「Zoomの画面の後ろの壁にポケモンの絵が貼ってあるのが見えるけど
ユウくんはポケモン好き?」
「大好きー!」
「そっかー先生も好きだよ
先生も子供の時からやってるから
もう10年以上ゲームやってるよー
ポケモンでさ、バトルに勝つために必要なのは何だと思う?」
「必殺技!」
「そうだよね。でも必殺技たくさんゲットするのも大事だけどさ
もっと大事なことは相手のタイプを知ることだよね
これは草タイプとか
ほのおタイプとか」
「うんうん」
「相手のタイプがわかってないと
どの必殺技を出すかわかんないでしょ
違う必殺技出しても効果ないし」
「うんうん」
「算数もそれと同じでさ、
なんとか算とかの解き方ってあるけど
それって必殺技なんだよね
必殺技を身につけたら
次は問題のタイプがどんな問題かっていうのを最初に見極めて
そのタイプに効く必殺技を瞬時に出さないといけないんだよ
そのための練習が必要だよ
必殺技を身につけて
問題のタイプを見極めて
そして必殺技を使えるようにする
それが必要なんだよなー」
「そっかあー。わかった」
なんだかしみじみ理解したように見える息子の様子
先生は続けて
「ユウくんはさー
一年後には小石川っていう伝説のポケモン
ミュウクラスの相手と戦うんだけど
今んところピチューにもイチゲキでやられちゃってんだよなー」
ピチュー
それはピカチュウの赤ちゃん版
かわいいけどいかにも弱そうってことは母にも分かります
「だからさ、これから先生とミュウを倒せるように頑張ろうよ」
「わかった!頑張る!」
「じゃあさ、来週もまたこの時間に来てくれるかな?」
「うん、来週も来るよ」
おおー素晴らしい!
センセー来週もめげずに面倒見てくれるんですね…!
なんかだかほとんど無料の家庭教師みたいで申し訳ありませんが
よろしくお願いしまっす!
と心の中で叫び
その日の30分は終了したのでした
そしてそれから毎週土曜日には
石山先生の個別指導を受けられることになったのです