日本全国には、消防・防災ヘリコプターが合計で76機配備されている。
(平成27年4月現在 全国航空消防防災協議会の資料)
東京消防庁航空隊のように8機(うち総務省消防庁ヘリ運航受託1機)もヘリコプターを運航しているのは世界的にも珍しい。
消防出初式の会場上空を飛ぶ東京消防庁のヘリコプター
実は、アメリカやヨーロッパでは消防独自にヘリコプターは持っていない。
多分、消防がヘリコプターを保有・運航しているのは日本だけかもしれない。
京都市消防局のヘリコプター 出典:京都市消防局
海外の場合、消火や救助・救急活動にヘリコプターが必要な場合には、警察や軍隊、医療機関などのヘリコプターが出動する仕組みのようだ。
フランスのパリ消防隊(旅団)は軍隊組織の一部だが、パリ警視総監の指揮下にあり消防専用のヘリコプターは保有していない。
イタリアの森林警備隊は、国立公園を中心に環境保護や
警察・消防業務を担当している。
行進するイタリアの森林警備隊 出典:Wikipedia
この警備隊は山火事対策用にヘリコプターを含め消火用航空機を
22機も保有している。
また、広大な国土を持つオーストラリアでは68機のヘリコプターが
消防・防災用として整備されている。(平成15年4月現在)
消防にとってヘリコプターは大きな力だ。
今年の1月から、東京消防庁では空のエアハイパーレスキュー部隊が創設された。
出典:東京消防庁HP
ますます、「空の消防」の活動の場が広がることだろう。