2015年3月
3ヶ月くらい前から、
「最近パパが食欲がなく元気がない、腰もよく痛いと言ってる」
と度々母からメール入るようになった。
父は今まで喘息持ちなので咳込む事は多かったけど、それ以外で体調を崩すということはあまりなかった。
父に何度聞いても
「元気だよ」「心配しないで」「大丈夫」の返事…。
リビングにあるリクライニングソファ。
1番右端の父の定位置に、いつも通り座って特に変わりない様子。
仕事も毎日休まず行っているようだし、私は父が言う「大丈夫」を信じた。
父は医者。
だから、もし体調悪けりゃいつでも診てもらえるし、なんなら自分でも診れるはず。仮にどこか悪かったとしても自分で気付いて、何かしら対処してすぐ治してもらえる、という安心感があったから。
ある日、父がひょっこりあたしの職場に顔を出し、ニコニコした顔で手を振って近寄ってきた。
10年間働いてきて、父が何も用もなく職場に来ることなんて今までにない。
びっくりした私は、何しにきたの?と尋ねると「ちょっと顔を見に来た、この通り元気だから心配しないで」と。
そう言って父はすぐ帰った。滞在時間2分足らず。
いつもの父。
でも、変な胸騒ぎがした。
その日から、「安心」から「不安」になった。