検査当日2015年3月26日父を迎えに行くといつものソファに腰掛けていて、とても険しい表情をしていた。出かける格好に着替える為立ち上がる父。久しぶりに立った姿をみた私は言葉を失った。座っていると気づかなかったけど、中年太りだった父がガリガリに痩せていたから…でも、お腹だけは臨月の妊婦さんみたいに膨らんでいたんだもし父がガンだったら…そしてもしこのお腹の膨らみが腹水だったとしたら…それがどういうことを意味しているかなんて考えたくもなかった
健康診断2015年3月25日そんな頑固な父にも、嫌でも検査をしないといけない時がきた。職場にて健康診断流石にこれには逆らえない。健康診断が終わり、自宅に帰ってきた父に電話が入った。血液検査の数値があまりに悪かった為、精密検査が必要とのこと。強制的に休暇を強制的にとらされ、次の日近くの医療センターへ。たまたま休みだった私は一緒に病院にいくことにした。
「大丈夫」2015年3月20日母から父の体調不良を訴える連絡が続き、その度に実家に帰った。でもいつも父からは「大丈夫」の言葉。母から父の病状を詳しく聞いたら、「腰が痛い」「夜中に何度もトイレに立つ」「長時間立っていられない」「ご飯が全く喉を通らない」「便秘」母からの情報を頼りにネットで調べると、それらの症状の病気をいくつかでてきた「前立腺肥大」「腸閉塞」「がん」…どれも信じたくない病気だけど、もしそうなら早く病院にいかないと…「大丈夫っていう言葉だけじゃ安心できないから本当に大丈夫ならちゃんと検査して、診断書みせて安心させて」と父にお願いしても、なかなか重い腰を上げようとしてくれない。その日父から「大丈夫」の言葉は聞けなかった代わりに出た言葉は「今日は帰れ」だった。