いや~いい!やはり初代「ウルトラマン」は素晴らしいです
雷雲に邪魔されることもなく無事39話全て撮ることが出来ました
前々回46年ぶりと書きましたが終わったのが1967年だから
45年ぶりですね 私が長年生きてきた漫画界には
ウルトラ怪獣博士のような人物が何人も居ますが
私の周りには幸い居なかったので本当に45年ぶりの再開でした
以前から「記録と記憶」ということに興味があり
その意味でも大変面白く観る事が出来ました
記憶とは過去の集積ではなく現在の選択です
その時点の気分で一番気持ちがいいように過去を
無意識に近い領域下で作り替えてます
私の場合すでに第一話のウルトラマン登場シーンから作り替えてました
記憶では
ウルトラマンに追われ地球に逃げてきた怪獣が
ビートル号に衝突し「ハヤタ隊員」が死んでしまう
そこゾフィが現れ二つある命の一つをハヤタ隊員に与え
「地球のウルトラマン」が誕生するというものでした
しかし 実際は
ウルトラマンが悪徳怪獣を護送中に逃げられ
逃亡犯怪獣を追って地球に来たところ
パトロール中のビートルに激突しハヤタ隊員が死んでしまう
…なんとハヤタを殺したのはウルトラマンだった
だからウルトラマンの第一声は
「いや 申し訳ないことをした」です
(そりゃそうだ 殺しちまってるんだから)
それで自分の命をハヤタに与え一身同体となって
地球の正義のために闘うという設定でした
6歳の私は「ウルトラマンがハヤタを殺した!」という
現実がイヤだったんですね それで怪獣が殺したことにして
最終回にだけ登場したゾフィまで使って記憶を作り替えてたんです
それに小学一年生の頃の我が家は白黒テレビです
でも記憶ではカラー映像でしっかりと はっきりと残ってます
これも気持ちがいい綺麗な思い出にしてるんですね
でもハッキリ覚えている話もあります
衝撃を受けたエピソードや好きな怪獣の回などは
ほとんどそのまま覚えてました
私にとってウルトラマンは初代が全てでした
最終回ウルトラマンがゼットンに倒され
ゾフィに連れられてM78星に帰ってしまった時に
なにかが終わりました
(ゼットンは科特隊が倒しました)
その後ウルトラセブンなるものがやってきて
また地球の平和のために闘ってくれました
それなりに楽しんで観ましたが「初代」のような
純粋の興奮と感動は無かったように思います
なにかウルトラマンはもういないんだ という事実を
大人達が隠すために まやかし を見せてる
そんな気さえすることがありました
(どっか ひねくれ者のガキだったようです)
その初代の楽しさを書くはずが ちと方向がずれました
また書くこともあるかと思います
では少しだけ なんといっても「初代」ですから
なんの世界観も出来上がっていません
早い話やりたい放題です オープニングに
影絵を使いそこに出演者の名前が出るのですが
影絵もまた凄い 時代を感じます

ウルトラ 影絵 1

これに黒部 進とか名前が入ります
多分怪獣とビートル号だと思いますが 
どう見ても トビウオにビックリしたゴリラです
いや~「初代 ウルトラマン」どことっても素晴らしいです
WOWOWが黒澤明ハイビジョン一挙放送なるものを始めました
もちろん史上初です なんかWOWOWの広報みたいになってるけどいいものはいい
とにかく映画が好きです 友人と「好きな映画生涯トップ10」というのをやってました
「バンタムたか の好きな映画トップ10」
1位 「七人の侍」
1位「ローマの休日」
3位「ブレードランナー」
4位「セラフィーヌの庭」
5位「フランキーとジョニー 恋のためらい」
6位「ミッドナイトラン」
7位「モダンタイムス」
8位「犬死せしもの」
9位「オーケストラ」
10位「イリュージョニスト」
といったとこでしょうか 4位以降はかなり変わりますが1~3位は
変わりません コアな黒澤ファンではありません
黒澤作品全30作のなかでも好きな映画の方が少ないです
でも「七人の侍」この作品だけは別格 永遠のチャンピオンです
黒澤映画が映画館でかかることは東京でも少なく劇場で観れたのは
30代後半でした 超満員でしたが映画が始まってからは
207分間まるで退屈しません これでもか!というくらい圧倒的な映像が
迫ってきます キャラクター達も素晴らしい
勘兵衛 菊千代 久蔵 五郎兵衛 七郎次 平八 勝四郎
侍だけでなく百姓達も皆生き活きと存在しています
健啖家でも知られる黒澤は
「ステーキの上にうなぎの蒲焼きのっけて
 それをカレーにぶちこんだような
 もう勘弁もう食べられない そんな映画にしたい」
といって「七人の侍」を創ったそうです
まさにその通りの いやそれ以上の最高傑作です
「七人の侍」について喋り出すときりがないし
また今さら私が言わなくても多くの本も出ています
21世紀初頭世界何十ヶ国で行われたアンケートか忘れましたが
20世紀の好きな映画この一本というのがありました
「ローマの休日」を抑え「七人の侍」が堂々の一位でした
今映画も女性客を当て込んだ作品ばかりで
映画館からもおじさん達は締め出されています
男が熱くなる映画を撮り続けた黒澤
「僕は青二才だから」と言い続け 不器用で コワモテで
どっかお人好しで まず女には縁の無い主人公ばかり描いて
観客の男達をこれでもか!というくらい楽しませてくれる
不世出のまさに「巨匠」という名にふさわしい天才監督でした
スチィーブンスピルバーグも「七人の侍」についてこう語ってます
「この映画を超えるアクション映画は存在しない」と
言わずと知れたウルトラマン WOWOWがハイビジョン完全りマスター版というので
放送を始めました 本放送は1966年 私が小学校一年生の時です
実に46年ぶりにヒーローと再開しました
私が6歳の時です 突如宇宙からツリ目にモヒカン
裸なんだか全身スーツ着てるんだか よく分からない 宇宙人が
地球の平和を守るために落っこちてきました
カッコ良くさっそうと現れたのではなかった
犯罪ばかり引き起こす悪魔のような怪獣を護送中に逃げられ
逃亡犯怪獣を追って日本上空に来たところパトロール中の
科学特捜隊のハヤタ隊員が操縦するビートル号に衝突し
「いや、すまん」という責任感?から(それに自分の宇宙船壊れちゃってもう帰れないし)
ハヤタ隊員に命をたくし地球の平和を守るヒーローとして
東京に住み着いたのであった
そうだったのか…記憶とは恐ろしいものです もっとカッコ良くやって来たと思ってた
粗忽者のM78星人がその場を取り繕うために正義を持ち出したと言えなくもない
「光の国から正義のために来~たぞ我らのウル~トラ~マ~ン」の歌のせいもあって
ずっとカッコイイ登場だと記憶が書き換えていました
それにあのキャラクターを当時の小学一年生は誰一人
「かっこ悪い」とは言わなかった そう誰一人 何故?
やはり初代ヒーローの強みなのか なんせウルトラマン以前には
守ってくれるヒーローはいなかったのだから
1965年から前作「ウルトラQ」の中で怪獣だの悪い宇宙人だのが
暴れまわっていた 幼稚園児の私は随分怖いおもいをしました
それが遂に悪漢怪獣や宇宙人をやっつけてくれるヒーローなるものが
現れたのだ 6歳児にはまさに神が降臨したようなものである
少々見てくれが変でも神様に文句なんかつけられない
実際わたしも「カッコイイ」と思って見ていた
それに今と違い初代ヒーローであるからライバルヒーローがいない
比較対象がないのだから「これがヒーローだす!」と言われれば
そうだったんですね と思うしかないのである
クラスのTVがある家の子は全員が見てました
翌日はウルトラマンの話でもちきりだった
小学一年生くらいの年齢がこのヒーローと出会うには一番いい頃だと思います
疑いもせず一直線にその世界に入れるのだから
ウルトラマン出現以来 夢の中で「デュワッ!」と言えば
平気でビュンビュン空を飛べた いろんな悪漢をやっつけた
そう  実際に当時の子供たちにはウルトラマンは存在したのです
見てくれ や 登場のしかたなんか問題じゃなかった
正義を貫き闘い続けるM78星人の姿に感動し憧れた
最初にして唯一のスーパーヒーローだった
だから最終回ウルトラマンがゼットンに倒された時
幾人かの子供たちの心のなかで 何かが終わったのです
放送の翌日クラスの男の子達は皆んな泣きそうでした
もう日本に正義はないのだから当然です
翌週ウルトラセブンなるものがやって来た
どこか素直に楽しめなかった どっか偽もんと言う気がしました
それほど6歳児の私にはウルトラマンは絶対ヒーローだった
私のような子供たちが少なからずいたと思う
「ウルトラマンの敵は俺が獲る!」と格闘家前田日明が誕生した
「日本の正義は僕が守る」と正義の木村弁護士が生まれた
今は履いて捨てるほどヒーローがいる
子供よりお母さんを狙ったヒーロー共も珍しくない
初代と理想的な年齢で出逢えたことを幸せに思います