2026年6月より保険収載された「KZR-CAD ファイバーブロック SHIN-BOW」を用いたCAD/CAMブリッジ製作の実際について紹介する。
ブリッジのデザイン設計
本サンプル症例はCAD/CAMブリッジの初症例であったため、YAMAKIN公式サイト に掲載されている「SHIN-BOW CAD/CAM操作参考例」を参考に作業を進めた。
まず、YAMAKINホームページより芯材配置確認用データをダウンロードし、デザインソフトのアタッチメントツールへ追加した。
模型をスキャニング後、通法に従ってブリッジを設計した。続いて芯材配置確認用データを用いて、芯材の位置および各部のレジン厚を確認し、デザインデータを保存した(図1~図4)。
(図1)
(図2)
(図3)
図3に示す芯材配置確認用データでは、中央の角柱状空間が芯材の位置(2.0mm)を示し、周囲のグレー部分(0.9mm)が連結部における最小厚みを示している。
加工用データの作製
完成したデザインデータをCAMソフトへインポートした。
表示された芯材位置を参考に、咬合面観ではブリッジ中央付近、高さ方向では芯材から咬合面まで1.0mm以上確保できる位置に配置した。その後、サポートピンを付与し、加工用データを作製した(図4~図6)。
(図4)
(図5)
(図6)
ミリング加工
ミリング加工時間は約1時間であり、問題なく加工を完了した(図7)。
(図7)
調整から完成まで
加工終了後、サポートピンを切除し、隣接面に露出したファイバーを約0.5mm削除した(図8、図9)。
(図8)
(図9)
その後、表面処理を施し、硬質レジンによる形態回復を行った。適合状態を確認した後、コンタクト調整、咬合調整および研磨を実施し、最後に表面滑沢剤を塗布して完成とした(図10~図12)。
(図10)
(図11)
(図12)
ファイバー露出部の処理について
(図13)は、露出したファイバー部を、表面滑沢剤のみを塗布した状態を示している。
(図13)
当該部位は隣接面に位置するため審美性への影響は少なく、また表面は滑沢剤により十分にコーティングされる。そのため、今後の症例では硬質レジンによる被覆を行わず、表面滑沢剤のみで対応する方法も有力な選択肢であると考えられる。
(本ケースはサンプル症例であるため、模型上での適合は確認できたが、口腔内での臨床的適合性については未評価である。)
歯冠部担当技工士 :長江昌樹
CAD/CAM担当技工士 :松浦真也












